〔欧州株式〕軒並み上昇=英0.38%高、独0.50%高(17日)

AI要約

欧州株式市場は17日、軒並み上昇し、楽観ムードが広がった。米FOMCでの利下げ期待やウクライナ情勢の交渉が影響

主要株価指数は上昇、株式市場全体に買いが入った一方、航空宇宙・防衛関連株には売りが見られた

個々の株ではホームセンター大手が急伸、一方で航空・防衛大手は下落

 【ロンドン時事】17日の欧州株式市場は軒並み上昇した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比31.42ポイント(0.38%)高の8309.86で引けた。

 ドイツ主要40銘柄指数(DAX)は0.50%高、フランスCAC40種指数は0.51%高、ストックス欧州600種指数は0.40%高だった。

 この日から始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げが決まるとの観測から楽観ムードが広がり、小売り株を中心に幅広い銘柄に買いが入った。一方、ウクライナの支援国が戦争終結に向けた交渉を模索していると伝わり、航空宇宙・防衛関連株には売りが膨らんだ。

 IGグループのアナリスト、クリス・ビーチャム氏は「今のところ米連邦準備制度理事会(FRB)の決定を前に神経質な動きは見られず、50ベーシスポイント(bp)の利下げが有力視されている」とコメントした。

 FTSEの構成銘柄では、業績見通しを上方修正したホームセンター大手キングフィッシャーが11.23%高と急伸。格安航空大手イージージェットが6.18%高、小売り大手JDスポーツ・ファッションが3.50%高で続いた。一方、航空・防衛大手BAEシステムズは4.68%安、たばこ大手ブリティッシュ・アメリカン・タバコは2.36%安、製薬会社ヒクマ・ファーマシューティカルズは1.95%安。

 DAXでは、通販大手ザランドが7.33%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが4.26%高、商用車大手ダイムラー・トラックが3.51%高と買われた半面、防衛大手ラインメタルは6.75%安、航空機エンジン大手MTUエアロ・エンジンズは2.42%安、ハノーバー再保険は1.64%安で取引を終えた。