iPhone中古市場が活況　アップルストアより「5万円安い」　外国人「信頼できる」

　iPhone（アイフォーン）の中古市場がにわかに活気づいています。特に買い求めているのは外国人です。そこにはわざわざ日本で買いたくなる理由がありました。

　先週、発表されたアップルの新型スマートフォン「iPhone16」。国内では20日に発売され、アップルストアでの販売価格は最も安いモデルで12万4800円からとなっています。

　新たなモデルが発売される度に大きな関心を集めるiPhoneシリーズ。しかし、実は今、新型だけではなく中古モデルを巡っても、盛り上がりを見せているというのです。

　渋谷センター街にある中古スマホの買取店を取材すると、iPhone売り場には多くの人が見られました。

客

「もうすぐ16が出る。そしたら15が安くなるかな」

　男性はiPhone16の発売が近いことから、「前のモデルが値下がりしているのでは」と期待して店を訪れたといいます。一方、店側もiPhone16の発売に合わせて中古品の買い取りを強化しています。

　買い取りを強化していることで、新旧様々なモデルがそろっているという店内。気になる価格はどうなっているのでしょうか?

ゲオモバイル 渋谷センター街店

石川理人店長

「こちらがiPhone13。これは512GB、現在9万3280円で販売。今こちらの商品をアップルストアで購入する場合、14万円くらいしてしまうので、実際に価格差が5万円くらいありますね（※先月30日時点）」

　店内で目立っていたのは、外国人客の姿です。フィリピンから来た男女に話を聞きました。

フィリピン人

「日本の中古品は良いですね」

「私の友人も毎回この店に買い物に来ています」

　売り場で品定めをしていたトルコ人の男性はこう話します。

トルコ人

「高いお金を払いたくないから、新しいのはまだ欲しくないんです」

　数分後、男性はiPhone14Proを11万880円で購入（※先月31日時点の価格）。円安ということもあり、価格には大満足だといいます。

トルコ人

「トルコでiPhone1台買う金額で、日本では3台買えるんです」

　一方、価格とは別の理由で旧型モデルを買う人たちもいました。韓国人女性たちが購入したのは、8年前に発売されたiPhoneSEです。

　実は女性たちのバッグの中には、他にも別の店で購入した4台のiPhoneがありました。すべて旧型モデルだといいます。

韓国人

「古いiPhoneの方がかわいく撮れるので、自撮りのために買いました」

　旧型モデルの方が写真に味わいが感じられるため、あえて購入しているということです。古いモデルでも、様々な需要があるiPhone。売るのも買うのも、今が狙い目だといいます。

石川店長

「iPhoneを新しく購入する方は売りやすい状況になりますし、これから中古商品を購入する方は商品が増えるので。選ぶ選択肢がたくさん増えると思います。中古スマホを売買するのにはちょうどいい時期ですね」

（「グッド!モーニング」2024年9月17日放送分より）