無人配送車で注目の「易科智車」、約40億円調達で新工場建設へ 顧客にはアリババやCATLも

AI要約

自動運転車企業の易咖智車が2億元を調達し、スマート工場の建設と生産能力増強に充てる。

易咖智車はレベル4の自動運転車向け技術開発に注力し、アリババや京東など大手企業が顧客に名を連ねる。

江蘇省無錫市に新しいスマート工場を建設し、年産5000台の自動運転車を製造する計画。

無人配送車で注目の「易科智車」、約40億円調達で新工場建設へ 顧客にはアリババやCATLも

無人配送車などレベル4の自動運転車を提供する「易咖智車(Ecar Tech)」がこのほど、2億元(約40億円)を調達した。上海国和投資(Shanghai Guohe Capital)、中信建設資本(China Capital Management)および無錫恵山科創産業集団(Wuxi Huishan Science and Technology Innovation Industry Group)が共同出資した。

調達した資金は、スマート工場の建設と生産能力増強に充て、急増するニーズに対応していく。易咖智車の資金調達はこれで7回目。背景には自動運転業界への投資熱の高まりがある。

易咖智車は2017年に設立され、レベル4の自動運転向けシャシー・バイ・ワイヤ技術と関連サービスの開発に注力している。主力製品は、自動運転の配送車や清掃車、パトロール車、移動充電車など。

顧客には、アリババグループの物流企業「菜鳥網絡(Cainiao Network)」や京東集団(JDドットコム)のイノベーション部門「X事業部」、車載電池世界最大手の寧徳時代(CATL)などが名を連ねる。納車実績はすでに1000台を突破している。

同社は今後、江蘇省無錫市の恵山高新技術産業開発区および今回出資した恵山科創と共同で、レベル4の自動運転車のスマート工場を建設する。同工場の年産能力は5000台で、1万台に対するメンテナンスサービスも提供できるようになるという。

*1元=約20円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)