「大規模統合ECU」生産…デンソーが建設する「次世代工場」の機能

AI要約

デンソーは、善明製作所の敷地を拡張し、新工場を建設することを発表。28年度上期から生産を開始する計画で、総投資額は約690億円になる。技術の進化に対応し、大規模統合ECUを生産する。

新工場は51万平方メートルの敷地面積と5万6000平方メートルの工場面積を持ち、SDVやADAS製品用の電子制御ユニットを中心に生産する。次世代工場として位置付けられ、24時間無人稼働を目指す。

デジタルツイン技術を活用し、工場の再現とシミュレーションで設備の効率化を図る。また、自動化機能を強化し、材料の補給から出荷までの過程を自動化する予定。

「大規模統合ECU」生産…デンソーが建設する「次世代工場」の機能

デンソーは、善明製作所(愛知県西尾市)の敷地を拡張し、新工場を建設すると正式に発表した。安全装備や運転支援システムなど車の機能を横断的に制御する「大規模統合ECU」を生産する。2025年度上期に着工し、27年1月に竣工。28年度上期から生産を開始する。工場建屋の総投資額は約690億円を計画する。

新工場の敷地面積は約51万平方メートル、工場面積は約5万6000平方メートル。ソフトウエア定義車両(SDV)の進展などに対応するため、電動化製品や高度運転支援システム(ADAS)製品などを複合的に制御する電子制御ユニット(ECU)を生産する。

新工場は「次世代工場」と位置付ける。デジタルツイン技術で仮想空間に工場を再現し、設備の動作をシミュレーションするなどして設備の停止要因を事前に排除する。また、材料の荷卸から工場内での搬送、材料の補給、製品出荷までを自動で行うなどの機能を持たせ、24時間の無人稼働を目指す。

現在稼働中の善明製作所では、ディーゼルやガソリンの燃料噴射装置を製造している。