今聞いても納得!! 4代目セレナ&初代ヴェルファイアが売れた理由と推せる理由

AI要約

日本車のヒット車種には、明確なユーザー目的や優れた居住性が理由で売れている。

セレナとフリードなどのミニバン車種が人気で、価格や内装のバランスが購買意欲を高めている。

競合車種としてステップワゴンやノア/ヴォクシーが挙げられ、ハイブリッド仕様の影響も考慮されている。

今聞いても納得!! 4代目セレナ&初代ヴェルファイアが売れた理由と推せる理由

 ヒット車にはもちろん「売れているだけの理由」があるはず。当企画では、ヒットを飛ばしているモデルをとりあげ、そのクルマの魅力の部分も含め、なぜ売れているのかを検証していくバイヤーズガイド!そのクルマの"魅力のツボ"がわかってくる!(本稿は「ベストカー」2013年7月10日号に掲載した記事の再録版となります)

文:渡辺陽一郎、竹平素信、国沢光宏

 以前は日本車の売れ筋ジャンルとして人気が高かったが、今は背の高いBOXタイプの車種しか売れない。

 多人数乗車や荷物の積載など、明確な目的を持つユーザーしか買わないからだ。流行が終わり「とにかくミニバン」と考えるユーザーは激減した。

 そのなかで人気が高いのはセレナとフリード。セレナは2Lエンジンを積んだ5ナンバーミニバンでは3列目が最も広く、優れた居住性と運転のしやすさを両立した。

 外観も背が高くミニバンらしさが濃厚。シートアレンジも多彩だから、ミニバンを求めるユーザーニーズに合致して、売れゆきを伸ばした。

 フリードは1.5Lエンジンを積みながら、外観、内装ともに本格的。価格は2Lクラスよりも40万~50万円は安く好調に売れている。

 そしてLサイズならヴェルファイア。3列目を含めて多人数乗車時の居住性快適性に優れ、内装も豪華だ。外観の存在感も強く、高級セダンのような雰囲気もウケている。今の高価格車を象徴する存在となった。(TEXT/渡辺陽一郎)

 ライバルはステップワゴンとノア/ヴォクシー。

 このウチ、ノア/ヴォクシーについちゃモデル末期のうえ、アイドルストップなどが付いていない。子供の将来を考えるファミリー層にとって決定的な弱点となり、売れゆきを大幅に落としてしまう。

 ステップワゴンは強敵ながら、楽しそうなTVのCFや(ステップワゴンもマネしたけれど届かず)、超簡易型とはいえ「ハイブリッド」の響きがファミリー層に受け入れられた。

 ハイブリッド仕様をラインアップするノア/ヴォクシーのモデルチェンジ後も現在の魅力度をキープできるだろうか?(TEXT/国沢光宏)

 ●オーナーズvoice(北海道・Aさん)

・荷物を載せるのに使い勝手がいい

・快適に長距離走れ、意外なほど燃費もよい

 ●人気グレード

・1位…ハイウェイスターS-HYBRID(61.3%)

・2位…20X S-HYBRID(20.6%)

・3位…ハイウェイスターG S-HYBRID(6.8%)

 ●人気オプション

・1位…スライドドア ワンタッチオートスライドドア(6万3000円)

・2位…キセノンヘッドランプ(6万3000円)

・3位…カーウイングスナビゲーション+アラウンドビューモニター(47万5650円)

 ●販売台数(1~4月)…3万6594台