ヤマハMT-07は「軽くて乗りやすい=疲れにくい」つまりツーリングにピッタリということでは!?
ヤマハ MT-07がマイナーチェンジし、新しい機能やハンドリングの変化が特徴的。
サイズ感や車重、エンジン特性を活かした扱いやすさと快適性に優れたモデルで、疲れにくさも魅力的。
フレンドリーな特性を持ち、大型ビギナーや玄人も満足できるMT-07の魅力を紹介。
ミドルスポーツネイキッドのヤマハ MT-07がマイナーチェンジ。通算で見れば4代目になったのだが、一見先代と変わらないような……? 確かにデザインはほぼ同じと言えるが、カラー液晶メーターやスマートフォン連携機能が追加され機能性をアップ。あと地味ながらハンドル位置も変わっているのだが、乗ってみるとその効果も実感。
というわけで、当記事では新型MT-07のツーリングシーンにおける実力を紹介したいと思う。
CP2(クロスプレーンコンセプトの2気筒)エンジンを搭載したMT-07は、2014年の初代から扱いやすいミドルスポーツネイキッドとして人気を博してきた。大きすぎず重すぎないジャストなサイズ感、必要十分なパワー、素直な操縦特性などはMT-07の個性であり、それは2022年に発売された3代目もしっかり踏襲。そして2024年のマイナーチェンジでその美点はさらに強調された。
まずサイズ感だが、MT-07の1400mmというホイールベースは同クラスの車両と比べると異様に短い。184kgという車重もトップレベルに軽い部類だ。これにまたがると筆者の身長(183cm)だと「250ccに乗っているように見える」と言われるほど。またがった感触も400ccクラスに思える。これは車格感が無いという意味ではなく、軽く扱いやすいというポジティブな感想だ。当然、バイクを降りての押し引きも、Uターンを含めた小回りも非常にやりやすい。
エンジンはフレンドリーな特性で、加速感は特筆するほどではないが、ツーリングシーンで遅いと感じることはまずない。スロットルに対してのリニアな反応は扱いやすさにつながっている。トラクションを感じやすく、軽快はハンドリングと合わせてライディングを自在に楽しめた。
これらの特性は「疲れにくい」という利点を生んでいる。素直で軽量ということはとにかく「楽」だ。2024年のマイナーチェンジでグリップが10mm高くなったことも、疲労軽減に寄与しているだろう。
MT-07は、とにかくフレンドリー。とんがった特性はないが、扱いやすさはミドルクラス随一だ。大型ビギナーにオススメできるのはもちろん、色々なバイクを乗り継いだ末に選んでも満足のいく玄人好みのバイクでもある。