半世紀ぶりに捕獲されたナガスクジラ 東京・豊洲で展示商談会

AI要約

豊洲市場で半世紀ぶりに捕獲されたナガスクジラの肉がお披露目された。

ナガスクジラの肉は高級品であり、色々な加工品が販売されている。

商業捕鯨の再開により、日本でのクジラの消費が再び始まっている。

およそ半世紀ぶりに食用として捕獲されたナガスクジラの肉が、豊洲市場でお披露目されました。

記者

「国産のナガスクジラを求め、東京・豊洲に多くの人が集まっています」

色鮮やかな刺身に寿司、ベーコンなどの加工品まで。全て日本の近海でとれたナガスクジラの肉です。

「いま食べられるクジラの中で一番美味しい」と言われ、部位によっては100グラムあたり、3000円する高級品です。

回転寿司を経営

「回転寿司やっているので、ミンククジラとかはたまに扱う。ナガスクジラは初めて」

ナガスクジラは、今年7月におよそ半世紀ぶりに商業捕鯨が許されました。体長およそ20メートル、体重は50トン前後。シロナガスクジラに次いで2番目に大きいクジラで今年、北海道や東北沖で4頭水揚げされました。

ナガスクジラは乱獲によって生息数が減少し、日本は1976年を最後に商業捕鯨を中断。1986年には、IWC=国際捕鯨委員会が大型のクジラの商業捕鯨を禁止しました。

しかし、2019年。日本はIWCから正式に脱退し、一部のクジラの商業捕鯨を再開。

水産庁はことし7月、ナガスクジラについても十分な資源量が確保されたとして、捕獲枠を59頭としました。

共同船舶 所英樹 社長

「とにかく美味しいクジラを食べていただいて、消費者の需要層を広げる」

捕鯨には国内外の市民団体などからの反対の声が根強いものの、日本捕鯨協会などは理解を求めて発言を続けていくとしています。