〔東京外為〕ドル、141円台半ば=全般的な売りで大幅下落(13日午前9時)
13日朝の東京外国為替市場でドルが急落し、1ドル=141円台半ばに下落した。
米PPIやECBの動きによりドル円相場が影響を受け、ドル売りが強まった。
週末の連休や日米金融政策が決定される週で、積極的な動きは限られそうだ。
13日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、全般的なドル売りになびき、1ドル=141円台半ばへと大幅に下落している。午前9時現在、1ドル=141円52~53銭と前日(午後5時、142円73~75銭)比1円21銭の大幅ドル安・円高。
前日の海外市場では、欧州時間は142円台後半から半ばに軟化。米国時間の序盤は8月の米卸売物価指数(PPI)が弱めとなり、141円90銭前後に下落。中盤に反発したものの、ドルが主要な通貨に対して売られる中、ドル円も下げた。終盤は141円70銭台で推移した。東京時間の早朝は141円50銭前後に下落している。
8月の米PPIは前年同月比1.7%上昇と、市場予想(1.8%上昇)を下回った一方、PPIの前月比は0.2%上昇と、予想(0.1%上昇)を上回り、まちまちとなった。これを受けて米長期金利は上下し、ドル円も連動した。その後、利下げしたECBのラガルド総裁が会見で「あらかじめ政策金利の経路を確約しない」と発言。これにより、「次回利下げが不透明になった」(FX業者)と受け止められた。一方、「FRBは利下げの継続が見込まれるため、対ユーロを中心にドル売りが強まり、ドル円もなびいた」(大手邦銀)とされる。
東京時間は、海外時間に売られた流れから「上値は重い」(同)ものの、今週末が連休になるほか、来週は「日米金融政策が決定される週でもあり、積極的には動きにくいのではないか」(同)との声が聞かれる。
ユーロは対円で下落。対ドルは上昇。午前9時現在、1ユーロ=156円79~81銭(前日午後5時、157円15~16銭)、対ドルでは1.1078~1078ドル(同1.1007~1008ドル)。