インド競争委員会、アマゾンとフリップカートの独禁法違反を認定

AI要約

インド競争委員会がアマゾンとフリップカートを独占禁止法違反で調査し、特定の出店者を優遇していたと判断

調査は全インド商業連盟の申し立てを受けて開始され、報告書では優遇した出店者を特定し独占禁止法違反を指摘

両社は独禁法違反を否定し、報告書の内容を精査して対抗措置を取る意向

インド競争委員会、アマゾンとフリップカートの独禁法違反を認定

Aditya Kalra

[ニューデリー 12日 ロイター] - インド競争委員会(CCI)は、アマゾン・ドット・コムと、ウォルマート傘下のフリップカートに対して行っていた独占禁止法違反を巡る調査で、いずれも自社のウェブサイト掲載などで特定の出店者を不当に優遇していたとの判断を示した。ロイターがこのほど報告書の内容を確認した。

調査は2020年、8000万の小売業者を代表する全インド商業連盟(CAIT)の系列団体による申し立てをきっかけに開始された。

報告書は8月9日付でアマゾンとフリップカートそれぞれについて策定され、両社ともに優遇した出店者の検索順位が他の出店者より高くなる仕組みを創出し、独占禁止法違反があったとの結論が示されている。

インド国内では、ネット通販の大幅な値引きを展開するアマゾンやフリップカートに対して、中小の小売業者から事業苦戦の原因として批判が続いている。

独禁法違反を否定してきた両社は今後、報告書の内容を精査し、CCIが制裁金支払い措置などを最終決定する前に反対意見を提出するとみられる。

CAITはロイターに宛てた声明で、CCIの判断について歓迎すると表明し、報告書を吟味した上で政府とともにこの問題をより大きく取り上げていくと述べた。