米国景気の先行き懸念で「円高・米ドル安」⇒「豪ドル」も対円で下落 ~ここ2週間のオーストラリア・マーケット【解説:三井住友DSアセットマネジメント】

AI要約

豪ドルの対円レートは、2週間で上下に変動しました。最初は豪州のCPI上昇により上昇しましたが、米国の経済指標が悪化すると下落しました。

豪州3年国債利回りも同様に上昇後に下落しました。米国の景気先行き懸念が影響しています。

市場は引き続き米国経済の動向に注目しつつ、豪ドルと豪州国債の変動を見守ることが重要です。

米国景気の先行き懸念で「円高・米ドル安」⇒「豪ドル」も対円で下落 ~ここ2週間のオーストラリア・マーケット【解説:三井住友DSアセットマネジメント】

三井住友DSアセットマネジメント株式会社が、2024年8月27日~2024年9月10日のオーストラリアマーケット動向について解説します。

ここ2週間の豪ドルの対円レートは、下落しました。8月28日に発表された豪州の7月の消費者物価指数(CPI)が市場予想をわずかに上回り、豪州の早期利下げ観測が後退しました。29日に米国の2024年第2四半期GDPの上方改定値が発表され、米国経済の堅調さが示されると円安米ドル高となりました。これらを背景に豪ドルの対円レートは上昇しました。その後、9月3日に米国の8月のISM製造業景況指数が発表され、製造業の活動は当面低迷することが示唆されたことや6日に発表された米国の8月の非農業部門雇用者数が市場予想を下回ると、米国景気の先行きに対する懸念が高まり、円高米ドル安となったことに連れて豪ドルの対円レートは下落しました。

ここ2週間の豪州3年国債利回りは、わずかに上昇しました。8月28日に豪州CPIが発表され、豪州の早期利下げ観測が後退したことや、29日に2024年第2四半期の米GDPの上方改定値が発表され、米国国債利回りが上昇したことなどを背景に豪州3年国債利回りは上昇(債券価格は下落)しました。その後、9月3日に米ISM製造業景況指数が、6日に米非農業部門雇用者数がそれぞれ発表された結果、米国景気の先行きに対する懸念が高まり、米国国債利回りが低下したことに連れて、豪州3年国債利回りは低下しました。

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