米財政赤字8月、3800億ドル 学生ローン救済計画の判決響く
米財務省が8月の財政収支を発表し、赤字が3800億ドルに拡大したことが報じられた。前年同月には890億ドルの黒字だった。
米最高裁判所がバイデン大統領の学生ローン救済計画を退けたことが背景に挙げられている。エコノミストの予想を上回る結果となった。
2024会計年度までの累計では、赤字が1兆8970億ドルとなり、前年を上回る増加が報告された。連邦政府の公的債務利子も初めて1兆ドルを超えた。
[ワシントン 12日 ロイター] - 米財務省が12日発表した8月の財政収支は、赤字が3800億ドルとなった。前年同月は890億ドルの黒字だった。
米連邦最高裁判所が8月、バイデン大統領の学生ローン救済計画復活を求める政権側の訴えを退けたことが背景。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は3173億ドルの赤字だった。
8月の歳入は3070億ドル。前年同月は2830億ドル。歳出は6870億。前年同月は1940億ドルだった。
2024会計年度(23年10月━24年9月)の8月までの累計では、赤字は24%増の1兆8970億ドル。前年同期は1兆5250億ドルだった。
米財務省によると、2024年度の連邦政府の公的債務利子が累計で初めて1兆ドルを超えた。