サブスクマニアが指南する“失敗しないサブスク選び”4つの秘訣 確認すべきは「サービス開始年」「料金設定」「最低利用期間「解約方法」

AI要約

サブスクリプション市場の成長と多様化について。選び方のポイントを大和貴人さんのアドバイスから紹介。

安定性や料金の透明性が重要なポイントとして挙げられ、継続年数や料金体系の確認が必須。

大手企業の参入によるサブスクリプション市場の将来性に期待が寄せられている。

サブスクマニアが指南する“失敗しないサブスク選び”4つの秘訣 確認すべきは「サービス開始年」「料金設定」「最低利用期間「解約方法」

 現在1000以上あるといわれる定額サービスのサブスクリプション(以下、サブスク)。民間調査機関によると、日本のサブスク市場は毎年約10%ずつ成長し、約1兆円規模に達している。

 サービス内容も多様化しており、音楽・動画・漫画・雑誌などをネットを通じて配信するデジタル系と、商品が毎月定期的に送られてくる非デジタル系があり、個人のニーズを充足させる嗜好品的なものが多いのが特徴だ。そうしたなかで、サブスク選びで失敗しないためには、どのようなポイントに気をつければよいのか。

「これまでに私が実際に利用したサブスク数は約700超。各種サブスクに月額約20万円を費やしています」と言うのは、サブスクマニアの大和貴人さん。だが「おすすめできる数は、ぐっと絞られます」とも語る。そんな大和さんに選び方の秘訣を聞いた。

「サブスクは成長分野といわれますが、ぼくの肌感覚からすると終了するサービスも多く、コツを覚えないと失敗しやすいと思います」(大和さん・以下同)

 大和さんは、選ぶ際に気をつけている4か条があるという。

「大原則として、デジタル系なら自分が好きで楽しめるコンテンツがあるかどうかが重要。非デジタル系の場合は、毎月届く内容にワクワク感が止まらないものであること。それに加えて、以下の4つをポイントに選んでいます」

「気になるサブスクを見つけたら、まずはサービス開始年を確認します。ユーザーは、月額を払い続けるメリットがないと離れていきます。コスパのよさや利便性、付加価値などメリットにもいろいろありますが、数年続いているサブスクなら、ユーザーが離れず倒産しない、それなりの理由がある。

 継続年数が1年以上なら安定性があり、今後の成長も期待できます。魅力的なサブスクほど、継続年数が長いです」

 サブスクは、料金を安くする代わりに多くの顧客に継続してもらうことで、企業側も安定収益が見込めるという薄利多売が基本。だが、新規参入組には儲けを急ぐ会社が多いのが実状だ。

「サブスクを提供する側は、サービス開始直後しばらくは赤字覚悟のはずですが、ベンチャー企業の場合、高コストでサービスを提供し、料金体系を複雑化するケースがよくあります。必ずしも良心的でない場合も多く、冷静に計算する必要があります。

 特に月額以外にかかる送料や各種手数料など、すべてのコストを必ず確認し、提供されるサービスに対する価格が、納得できる料金かどうかを検討すべきです。

 最近は大手企業の参入も増えていますが、体力のある大手が増えれば、サブスクの将来も明るいですね」