パリ五輪どころじゃない!「反則・誤審だらけ」日本企業のヒドすぎる実態
パリオリンピックでの審判の重要性と難しさについて
審判の誤審が起こり得るパターンについて
審判の失敗として起こりうる事例について
● “誤審”騒動が相次いだパリオリンピック 審判の仕事とは何か
パリオリンピックでは、柔道やバスケットボールをはじめ、多くの競技で審判の判定に対する疑義が生じた。競技者は数年、いや、十数年、死に物狂いで努力している。それにもかかわらず、審判のミスでその努力が台無しになってしまうなら大事である。一つの判定が選手の人生や競技団体の未来を変えてしまう。“人間誰にでもミスはある”などと簡単に見過ごすことはできない。
ただ、審判もまた懸命に努力を重ねていることを知らなければならない。スポーツ専門チャンネルDAZNで配信されている「シンレポ-Jリーグ審判レポート-」は、優れた番組である。サッカーの審判員が懸命に努力をし、判定能力を向上させるべく奮闘している姿が伝えられている。
例えば、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の裏側を紹介した回では、主審とVARが最終的な意思決定を行うまでの短い時間の間に、どんなステップを踏んで、どのような映像を確認し、どんな言葉のやり取りをして正しい判断をしようとしているかを実際の例を使って明らかにしてくれた。
この放送を見るまでは、「いつまでVARとやり取りしているんだ」などと文句を言いたくなったこともあったが、それは大きな間違いであることが分かった。もちろん人により技量の差はあるが、審判に対してもっと敬意を払わなければならないと心から思うようになった。他の競技でも同様の努力が行われているであろうと信じている。
● 誤審が起こり得るパターン 誤認、ルールの適用ミス……
さて、そのように敬意を払われるべき審判が、判定において“誤審”するパターンは以下のようなものである。
1. 誤認
見間違い
選手の行動を正確に見ていない、または見逃してしまう。例えば、球技で手にボールが当たったかどうか、タッチをしたかどうかを見逃す。
人物の誤認
違反行為を行ったプレイヤーを間違える。例えば、警告や退場をする際に、実際に球技でファウルを犯した選手ではなく、他の選手に処罰を与える。
2. ルールの適用ミス
ルールの誤適用
プレーの状況に対して誤ったルールを適用する。例えば、サッカーなら、ペナルティエリア外でのファウルをペナルティキックと誤判定する。柔道で、十分な力強さがないにも関わらず背中をついたので一本とする、など。
ルールの不理解
最新のルール変更や細かいルールを正しく理解していないために誤った判定を下す。
3. 判断の誤り
罰則の誤適用
適切な罰則を適用できない。例えば、サッカーで、レッドカードに値するファウルに対して、イエローカードしか与えない。
一貫性の欠如
同じ種類のルール違反のプレーに対して一貫した判定ができない。例えば、同じ状況で片方のチームにペナルティを与え、もう一方には与えない。
審判は瞬時に状況に対応しなければならないため、また、限られた人数で全体を見なければならないため、こうした誤審を撲滅することは非常に難しい。
あるいは、審判が試合を運営する上で起こしてしまう失敗として次のようなこともある。