2025年中に日本でも登場!? フォルクスワーゲンのEVミニバン新型「ID.バズ」の“心惹かれる”特徴とは

AI要約

フォルクスワーゲンのEVミニバン、ID.Buzzの魅力は乗ってみないとわかりません。

ID.BuzzにはNWBとLWB、プロとGTXの複数のバージョンがあり、スペースや性能に違いがある。

特に広々とした室内スペースと快適な乗り心地、静かさ、そしてEVらしい加速力が特徴的。

2025年中に日本でも登場!? フォルクスワーゲンのEVミニバン新型「ID.バズ」の“心惹かれる”特徴とは

 フォルクスワーゲンのEVミニバン、ID.Buzz(ID.バズ)の魅力は乗ってみないとわかりません。

 そんな偉そうなことを言っている私ですが、正直、写真で見ているだけだったころは、ID.Buzzにあまり惹かれませんでした。

「タイプ2」の名前で親しまれていた往年のミニバンを現代に蘇らせたのは、なかなか火が付かないEV人気を加速するのが目的だったのだろうなんて邪推していたせいです。

 でも、見るのと乗るのとでは大違い。そのことを、今回ID.Buzzに試乗して改めて実感しました。

 もともとNWBという標準ホイールベースのみで発表されたID.Buzzですが、先ごろこれにロングホイールベース版(LWB)が追加されるとともに、高性能版の「GTX」も登場。このほかに本国では商用車版もラインナップされていますが、とりあえず乗用車版に限って説明すれば、スタンダードモデルのプロとGTXのそれぞれにNWBとLWBが設定されています。

 あわせて、既存のプロNWBもバッテリーやモーターがバージョンアップし、航続距離が伸びたり動力性能が向上したりしています。

 その概要を整理すると、プロは最高出力286psのモーター1基をリアに搭載。NWBは79kWhのバッテリーを積んで航続距離は最長461km、0-100㎞/h加速は7.6秒となります。

 同じプロのLWBは86kWhのバッテリーで最長487kmの航続距離(WLTP。以下同様)を実現。0-100km/h加速は7.9秒と発表されています。

 いっぽうのGTXは前後にモーターを搭載した4WDで、最高出力は340psに跳ね上がります。

 バッテリー容量、航続距離、0-100㎞/h加速は、こちらもホイールベースによって異なります。現時点ではまだ航続距離が発表されていませんが、NWBはそれぞれ順に79kWh/6.1秒、LWBは86kWh/6.5秒というデータが公開されています。

 今回はプロとGTXのLWBに試乗しましたが、その魅力は、なんといっても広々とした室内スペースにあります。

 しかも、ホイールベースをNWBから250mm延長したことで、3列シートでも余裕あるスペースを実現したといいます。ちなみに2列目シートは3人掛けのベンチシートと2人掛けのキャプテンシートの2タイプが用意されていますが、今回はプロ、GTXともにキャプテンシート仕様でした。

 先に試乗したプロLWBは、乗り心地がソフトで快適なのに、コーナーリングでもしっかりと踏ん張ってくれます。この辺は、低重心なEVらしいアドバンテージといっていいでしょう。

 もちろん、EVなので車内はとても静か。車重は間違いなく2.5トンを越えているはずなのに、強力なモーターのおかげで動き出しは軽快で、アウトバーンの速度無制限区間では150km/hオーバーのクルージングも無理なくこなす実力を備えていました。