【独自インタビュー】ウルフ村田氏が明かす「桜蔭→東大→長銀→キャバクラ→投資家」の遍歴 「私が『ウルフ』と呼ばれるようになった理由」

AI要約

ウルフ村田氏は30年以上の投資歴を持つ女性投資家で、株式スクールで投資法を伝授している。豪快な散財エピソードや異色の経歴を持ち、数千円の服を愛用し、プライベートでは高級リゾートに宿泊しカジノで賭けてはヤケ酒を楽しむ。株式投資を始めたきっかけや経歴も語っている。

ウルフ村田氏は名古屋出身で、名門女子校から東京大学経済学部に進学し、大学1年の時に株式投資に興味を持った。大学卒業後は長銀に就職し、20代で金融資産が1億円を超えたことから独立を決意した。

長銀が破綻した際に株式投資で生きていける自信を持ち、20代で金融資産が1億円を超えたため会社員を辞めてウルフ村田氏は投資家としてのキャリアを築いている。

【独自インタビュー】ウルフ村田氏が明かす「桜蔭→東大→長銀→キャバクラ→投資家」の遍歴 「私が『ウルフ』と呼ばれるようになった理由」

 相場の世界で「ウルフ」の異名をとる女性投資家がいる。投資歴は30年以上、株式スクールでは老若男女に投資法を伝授する。プライベートではド派手にカネを使い、「資産5000億円を目指す」と宣言するウルフ村田氏(55)が自身のキャリア遍歴を語った。

「私は投資で稼いだお金で人に喜んでもらうのが好きなんですよ。先日はスタッフや知人を連れてシンガポールの(高級リゾートの)マリーナベイ・サンズで一番高い1泊175万円の部屋に宿泊しました。現地のカジノでは数千万円賭けては、部屋に戻ってヤケ酒でしたよ(笑)」

 豪快な散財エピソードが次々と出てくる村田氏。だが、自身のために高級ブランド品を買うといった物欲はないという。数千円の靴や財布を愛用し、「考えるのが面倒くさい」ので1万円台の服を10枚まとめ買いして、ほぼ毎日同じファッションをしている。

 そんな村田氏は異色の経歴の持ち主だ。

 生まれは名古屋で、5歳の時に父の転勤で東京に移り住んだ。中学は「女子御三家」の頂点とされる中高一貫の名門女子校・桜蔭に進学。その後、東京大学経済学部に入学し、経済学の権威である根岸隆教授(現・東大名誉教授)のゼミで理論経済学を学んだ。

 投資の世界に飛び込んだのは、大学1年の時だ。

「株に興味を抱いたのは、父方の伯父の影響です。伯父・嘉一は中学生の頃から株式投資を始めて自分で学費を稼ぎ、明治大学の夜間に進んだ。そこから昼間に転部し、19歳の時に日本最年少(当時)で公認会計士の資格を取って、卒業後に日立製作所に入り、専務財務部長まで務めた人なんです。

 株で人生を切り拓いた伯父に感化された私は、アルバイトで軍資金を貯めて投資を始めました。短期急騰株に狙いを定め、バブル期の追い風もあって、卒業する頃には1000万円ほど貯まっていましたね」(村田氏、以下同)

 大学卒業後の1993年に日本長期信用銀行(長銀)に就職。国際部門に配属され、ブラジルやロシアなどへの国際貸付を担当した。

「ただ、社内の書類で不良債権の額を見て、大丈夫かなと不安になりました。結局、1998年に長銀は破綻、優秀な行員はどんどん転職していきました。私は残務処理などのために残り、2000年3月に7年間勤めて退職しました。

 もともと“いざとなったら株で生きていけばいいや”とは思っていました。長銀の給料以上に株式投資で稼いでいて、20代で金融資産が1億円を超えていたので、もう会社員はいいかな、と」