安来スマートICの新設、国交省が許可 小売業や飲食店などの進出に期待 安来市長「発展の起爆剤になる」

AI要約

国土交通省が安来市の山陰道に新設する「安来スマートインターチェンジ」について許可が出た。

安来スマートICは安来ICから東出雲ICまでの区間に整備され、出雲村田の工場新設計画など周辺地域の発展も期待される。

スマートICの建設による周辺地域の変化について、市長や地元関係者などが期待を寄せている。

安来スマートICの新設、国交省が許可 小売業や飲食店などの進出に期待 安来市長「発展の起爆剤になる」

 国土交通省が6日、島根県安来市切川町の山陰道に「安来スマートインターチェンジ」(スマートIC、仮称)の新設を高速道路会社に許可した。開通時期は未定。県道切川バイパスとの立体交差箇所付近で、市は商業施設などの立地を促進するほか、出雲村田製作所(出雲市斐川町上直江)の工場新設計画もあり、周辺地域の発展が期待される。

 今回国交省が事業許可を出したのは全国6カ所で、中四国地方では安来のみとなる。自動料金収受システム(ETC)搭載車のみ通行でき、全車種で24時間利用できる。

 安来スマートICは安来IC-東出雲IC間(12・5キロ)の安来ICから2・7キロ地点に整備する。安来市役所安来庁舎の約1・5キロ南西の市総合文化ホール・アルテピア付近で、市役所に近い錦町交差点から山陰道へのアクセス時間が安来ICに比べて2分短縮する。

 付近では出雲村田が工場新設を計画。現在、島根県が地権者への用地取得に関する意向確認や、計画地の地質調査などを進めている。年内にも出雲村田が立地判断する見込み。

 市は都市計画マスタープラン(基本計画)で、スマートICの新設地周辺を「農村環境保全地域」から「将来市街地」などに修正した。市街地形成により小売業や飲食店などの進出が見込まれる。

 早期事業化を働きかけてきた田中武夫市長は「発展の起爆剤になる」と喜び、建設促進期成同盟会の並河元安来商工会議所会頭は「周辺経済圏が発展していくよう尽力していく」と強調した。

 丸山達也知事は「安来市のまちづくり、観光、産業振興などに大きな効果をもたらすものとして期待する」とのコメントを発表した。