ドイツ観光局、フランクフルトなど南ドイツへの旅を紹介。各地方で楽しめるビールも

AI要約

ドイツ観光局が南ドイツのフランケン地方、東バイエルン地方の観光セミナーを開催。

フランケン地方では伝統的なビールやワイン、音楽が楽しめる。

フォルヒハイムでは世界最大のビアガーデンがあり、ニュルンベルクからはロマンチック街道やキャッスルロードが観光スポット。

ドイツ観光局、フランクフルトなど南ドイツへの旅を紹介。各地方で楽しめるビールも

 ドイツ観光局は、旅行業界向けに南ドイツのフランケン地方、東バイエルン地方の観光セミナーを9月5日に開催した。

 プレゼンを行なったのはフランケン観光局のAngelika Schäffer(アンゲリカ・シェーファー)氏、Jörg Hentschel(ヨルク・ヘンチェル)氏、東バイエルン観光局のStephan Moder(シュテファン・モーダー)氏、フォルヒハイム観光局のNico Cieslar(ニコ・シズラー)氏で、会場ではプレゼンテーションと並行して料理とあわせたビールの試飲を行なった。

 最初はアンゲリカ・シェーファー氏が登壇し、プレゼンテーションはビールと川、2つのテーマに沿って進められると説明した。南ドイツには、南にドナウ川、北にマイン川が流れており、2つの川はマイン・ドナウ運河沿いに観光できるという。

■ 伝統的なビールやワイン、音楽が有名なフランケン地方

 フランケン地方の紹介では、ヨルク・ヘンチェル氏が登壇した。フランケン地方は自然やアウトドアだけではなく、環境に優しいホテルや伝統、文化、地元の食材を楽しめるという。

 都市と絶景スポット、田園地帯が近接しており、アクセスもよいため、リバークルーズやサイクリング、カーシェア、鉄道などさまざまな方法で移動できる。

 もしフランクフルトから旅をする場合、最初に観光する場所はヨハネスブルグ城があるアシャッフェンブルクや、マイン川沿いで魅力的な街のミルテンベルクがお勧めという。

 その後は、2021年にユネスコに登録されたスパリゾートの街、バートキッシンゲンに立ち寄り、ゆったりとした時間を楽しめる。

 次は、ヴュルツブルクでマリエンブルク要塞やユネスコ世界遺産のレジデンツ宮殿を見学。さらに、フランケン地方はビールだけでなくシルヴァーナのブドウを使った白ワインが有名で、秋にはワインフェスティバルも開催しているという。

 次に立ち寄るのはバンベルク。古い伝統的なビールが有名な街で、旧市街はユネスコ世界遺産に登録されており、スモークハムのような薫香が特徴のスモークビールが有名だという。

 また、フランケン地方でもう1つの有名なビールの街として、バイロイトも紹介した。バイロイトの「マイゼルズ・ビール・アドベンチャー・ワールド」には、醸造所や醸造所博物館、100種類以上のビールを試飲できる高級レストランがあるという。

 フランケン、バンベルク、バイトロイドは音楽の街でもあり、ユネスコ世界遺産の辺境伯歌劇場や、リヒャルト・ワーグナー本拠地だった「リヒャルト・ワーグナー・フェスティバル・ハウス」がある。

■ 世界最大、2万m2のビアガーデンがあるフォルヒハイム

 次に、ニコ・シズラー氏がバンベルクとニュルンベルクの間にあるフォルヒハイムについて紹介した。フォルヒハイムは人口5000人の小さな街で、バスや列車、リバークルーズで訪れることができる。

 文献上は805年にできたフランケン地方最古の街の1つで、王宮や宮殿などがいくつかあり、旧市街には数多くの歴史的建造物や木骨組みの家が残っている。また、ビール文化が盛んで、1850年ごろに3000人しか住民がいなかったのにもかかわらず、18の醸造所があったという。現在でも3つの伝統的な醸造所と、23の歴史的なビールセラーがある。

 シズラー氏は、フォルヒハイムの見どころトップ5を紹介した。また、夏には約11日間開催され、50万人以上が訪れる「アナフェスト」と呼ばれるビールのイベントや、冬にはクリスマスマーケットも開催する。

■ ニュルンベルクからはロマンチック街道とキャッスルロード沿って観光を

 最後は、シュテファン・モーダー氏が登壇。次の観光スポットとして、ニュルンベルクなどを紹介した。ニュルンベルクではクリスマスマーケットのほか、ゲルマン国立博物館などが有名だという。

 南ドイツにはマイン・ドナウ運河のほか、2つの大きな観光道路があり、1つはヴュルツブルクからノイシュヴァンシュタイン城まで北に延びるロマンチック街道。もう1つは60以上の城をつなぐキャッスルロードで、2つの観光道路はローテンブルクで交差している。

 ローテンブルクは木骨造りの家がある中世の街で人気の観光地。プレーンラインという有名な観光スポットや聖ヤコブ教会などがある。

 さらに、ニュルンベルクより南東ではヴェルテンブルク、アーベンスベルク、レーゲンスブルク、ヴァルハラ、バイエルンや3つの川が交差する街「パッサウ」などを紹介した。

 また、最後にセミナーで提供されたビールと料理のペアリングを紹介する。

ピルスナー

醸造所:Grieff

アルコール度数:5.1%

特徴:下面発酵のホップの苦みが特徴。アプリコットや穀物のような香り。

合わせた料理:勘八のスモーク仕立て

フェストビール

醸造所:Eichhorn

アルコール度数:5.7%

特徴:2024年に発売されたアナフェストのビール。アルコール度数がやや高く、フルーティー。

合わせた料理:鮃のポワレ

黒ビール(Schwarze Anna)

醸造所:NEDER

アルコール度数:5.2%

特徴:1554年からあるフォイトシュハイム最古の醸造所で作られた。キャラメルや蜂蜜、ホップ、モルトの香り。

合わせた料理:国産牛ロースのロティ

白ビール

醸造所:Hedendanz

アルコール度数:5.2%

特徴:1579年からあるフォイトシュハイムの醸造所のビール。バナナやバニラのような甘い香りが特徴。

合わせた料理:和栗のモンブラン