バスマニアの人が基準にしている座席の選び方が深すぎた!? 快適さが天と地ほど違うってマジ?
路線バスの最前列座席にはバスマニアが好むタイプがあり、その理由も異なる。
バスマニアは運転技術や機器操作、乗客対応など様々な視点からバスの魅力を楽しんでいる。
前方座席からはバスの運転を見る楽しみだけでなく、新たな発見も期待される。
最近の路線バスはノンステップ車が主流だが、そのために車内前方の座席位置はタイヤハウスの上にある高い場所か床面に設置している低い位置で極端だ。さて、バスが大好きなバスマニアはどこに座り何を見ているのだろうか。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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最前列左側の席はタイヤハウスの上にあるので床面からかなり高い位置にある。イメージとしてはよじ登るような形で座る。増すマニアに限らず子供でもこの座席が好きな人は多い。
理由は第一に前方が見えやすく、展望が良いからに他ならない。最近のバスはこの座席がない仕様もあり、残念がるバスマニアもいるが、とにかく見晴らしがよいことだけは確かだ。
一般的にはこの座席は前方を見るのが基本中の基本だろうが、バスマニアのタイプによって違うところを見ているようだ。それはバスのどこに興味があるのかにより変わる。
大型免許を持っているか否かにかかわらず、バスの運転に興味があるマニアはやはり運転士の運転技術を見たいので、ハンドルさばきやバスの挙動を見ているようだ。前輪が運転席よりも後ろにある大型バスは乗用車のようなハンドルさばきとは若干異なるので、そのあたりを見たいマニアは運転士を見ている。
また、最近では少なくなってきたが、マニュアルトランスミッション車の場合は、どのタイミングでシフトレバーを3速に入れるのか(バスは2速で発進する)、その後シフトアップしていくのかを見ているマニアもいるだろう。
また、運転士の仕事に興味があるマニアは、運転士の挙動全体を見ているのかもしれない。様々な機器の取り扱いや乗客とのやり取りを見ている場合もあるだろう。
このように、前方に座るマニアは景色だけではなく、それぞれの「専門分野」に応じて見ているところが違う。鉄道マニアと同様に「かぶりつき」席でただ前方を見ている場合もあるが、同時に多くの情報を得て新しい発見に期待しながら楽しく乗っているのだ。