六甲バター 高付加価値創造企業へ 15周年のデザート6Pチーズ強化

AI要約

六甲バターは中期経営計画2027において、高付加価値創造企業への変革を掲げ、大阪万博へのチャレンジも含めた成長戦略を展開している。

新製品や戦略を発表した説明会では、ベビーチーズやデザート6Pなど消費者向け商品の価値向上に重点を置くことが明らかにされた。

また、プラントベース事業においても、大阪万博を活用し植物性フードの魅力を伝える取り組みが行われる予定だ。

六甲バター 高付加価値創造企業へ 15周年のデザート6Pチーズ強化

六甲バターは中期経営計画2027において、高付加価値創造企業への変革を掲げている。塚本浩康社長は「より明確なビジョンを設けることで、会社としての成長戦略を理解してもらい付加価値を追求する。

大阪万博へのチャレンジもその一環だ。会社全体で作り上げた中計をぜひやり遂げたい」と意欲を示す。既存事業の中核となる家庭用チーズは今後、ベビーチーズやデザート6Pを中心に、消費者に向けた価値発信を高める。

8月20日、秋冬の新製品および戦略説明会が行われた。

9月に新発売の「プレミアムベビーチーズ 濃厚ピスタチオ」(54g、希望小売価格税別264円)は、ダイスカットとペーストを併用することでピスタチオの粒感とコクが楽しめる商品。既存の「同 贅沢アーモンド」「同ゴルゴンゾーラ入り」は、パッケージリニューアルで「アーモンド約2倍」や「クセになる芳醇な香り」といった製品特性をより分かりやすく伝える。

既存のカルシウムや鉄分入りベビーが引き続き好調なことから、健康ベビーの食べ方や栄養のさらなる認知拡大に向けて、栄養生理学専門家とコラボした記事配信や、分かりやすいアニメーション動画の配信、東京マラソン(レガシーハーフマラソン)でのサンプリングを行う。

15周年を迎えるデザート6Pは、非日常を味わえる新商品の投入で、チョコやデザートなどチーズカテゴリー以外からの流入も狙う。まるでケーキ屋さんのスイーツのような味わいが特長の「チーズデザート 6Pフランボワーズ&ライチ~ローズの香り~」(90g、税別365円)は、「15年の開発技術を生かした複雑な味わいは、当社にしかできない強み」という自信作。既存のマダガスカルバニラと瀬戸内レモンは、バニラビーンズやレモン果汁の配合量を増やし、おいしさを向上させた。9月1日から11月末まで、オリジナルのキャラクター「コバラヘリーノ」を使い、休憩時の喫食などシーンを訴求した動画(15秒・6秒)を「TVer」やWeb上で配信する。

新規事業のプラントベース事業にも注力する。黒田浄治執行役員マーケティング本部長は「25年の大阪万博を最大限に活用して、発展途上のプラントベースフードの価値を伝えていく」と力を込める。大阪ヘルスケアパビリオン内のフードコートでは“ALL植物性素材”のレストランを出店し、食べたくてたまらなくなる植物性フードメニューをテーマに、一流シェフとコラボしたサンドイッチやランチボックスなどを提供予定。