2期連続で減益…負け組だった「ワークマン」が復活? 株価上昇は円高、異常気象が要因か

AI要約

2024年の夏のゲリラ豪雨に嫌気が差し、雷を落とし雨を降らせる怒り狂った空によって全身びちょびちょになる状況が描かれます。

ワークマンの防水シューズが話題になり、減益が続いているアパレル業界の中で注目される展開となっています。

株価が上昇トレンドに転じ、テクニカル面でも買いのサインが出ており、業績改善を予見する可能性があることが示唆されています。

2期連続で減益…負け組だった「ワークマン」が復活? 株価上昇は円高、異常気象が要因か

2024年の夏のゲリラ豪雨には、ほとほと嫌気が差しました。さっきまでギラついていた空が一転、怒り狂ったように雷を落とし、容赦ない量の雨を降らせます。こうなれば、傘などなんの役にも立たず、全身びちょびちょ。とくに足元は靴のままプールにでも入ったような惨状です。しかも、突然やってきますので、長靴で備えることも難しくやっかいです。

そんなとき、SNSで「ワークマンの濡れない靴がすごかった!」という投稿が流れてきました。土砂降りでも、まったく靴の中に水が浸水しなかったというのです。さっそくワークマンの公式サイトで調べてみるとありました! 防水シューズハイバウンスレイン(2900円)。なるほど、これは夏のマストアイテムになりそうです。

ワークマンといえば、以前、アパレルの負け組として取り上げており、23年3月期、24年3月期は2期連続で減益が続いています。(参考記事:良品計画とアダストリア…明暗分けたアパレル決算、勝ち・負けの境目はどこにあるのか?)

要因は、原材料費の価格高騰、急激な円安進行ですが、当社の場合は、低価格が売りということもあり、頑なに値上げを行わなかったことも利益率低下をもたらしました。

今期25年3月期予想は①営業総収入138564(百万円)、②前年比+4.5%、③営業利益23632(百万円)、④前年比+2.1%と、かろうじて増収増益といった感じでパっとしません。

ところが株価推移を見てみると、2022年にピークをつけたあと、長期的な下降トレンドが続いていましたが、2024年に入って反転し、上昇トレンドが発生しつつあるように見えます。また、75日移動平均線(青)を、25日移動平均線(赤)が下から突き抜けるゴールデンクロスも発生しており、テクニカル的には買いのサインです。出来高も増加傾向にありますので、新しい投資家が参入し始めた可能性も考えられます。株価は、実態を先読みする傾向がありますので、今後の業績改善を予見しているのかもしれません。