「自分の話でなく相手の話を聞く」だけでは不十分…真に聞き上手な人が使っている"シンプルな構文"

AI要約

人は自分の話に対して、楽しそうにリアクションをしてくれる人に話したくなる。感情を豊かに表現し、相手の話を真剣に聞くことが大切。

相手に興味を持ち、聞き上手であることで信頼を築き、良い人間関係を築ける。

先入観を捨てて相手に興味を持ち、縁や幸運を引き寄せることができる。

聞き上手な人は何をしているか。作家の有川真由美さんは「人は自分の話に対して、楽しそうにリアクションをしてくれる人に話したくなる。『それはすごい!』『いやぁ、うれしいですね~』などとゆたかに感情を表現してくれる人と話すと、うれしくなって、ついつい話しすぎてしまう。喜怒哀楽やおどろき、好きといった感情は言葉では言い尽くせないので、顔の表情や身振り、声のトーンなども総動員して『3割増し』で表現するといい」という――。

 ※本稿は、有川真由美『話し方を変えれば運はよくなる』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

■自分の話を聞いてくれる人のことを、人は好きになる

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「○○さんも非正規ではなく、ちゃんと正社員として働くべきよ」

 ↓

「○○さんはこれからどんなふうに働いていきたい?」

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 幸運な人とは、魅力や才能があって人を圧倒する人でも、押しが強くて自己アピールが得意な人でもありません。

 目の前の人に対して「この人はどんな人かな?」「この人のためになにかできるかな?」と興味と好意をもてる人。

 だから、例外なく“聞き上手”です。

 営業でも「うちの商品はいいですよ~」「ともかくまずは話を聞いてください」と口を挟む余地なくペラペラしゃべる人は敬遠されるもの。

 口数が少なくても「なにか困っていることはありませんか?」「どんな感じがお好みですか?」と人の話をちゃんと聞いてくれる人は信頼され、相手が喜ぶものを提供できるのです。

 「相手の話をちゃんと聞かなければ」と頑張る必要はありません。相手に興味をもてば、自然に聞き上手になります。

 初めて会う相手なら、「面白いところがあるはず」「いい縁になるかもしれない」、普段会う相手でも「こんなところは素敵だな」「まだまだ引き出しがありそう」と好意と好奇心で宝探しをするように接してみましょう。

 先入観で「どうせこの人とは話が合わない」「この人の話はつまらない」と、わかった気になって決めつけることが、いい縁も幸運も遠ざけてしまいます。

 人は、自分に興味をもって話を聞いてくれる人のことを好きになるのです。