米百貨店ノードストローム、創業家がＭＢＯ提案 1株23ドル
AI要約
米百貨店ノードストロームが創業家一族とメキシコの百貨店大手とのＭＢＯ提案を受け取る
提案価格は１株当たり２３ドルで、企業価値評価額は３７億６０００万ドル
創業家一族は以前の提案が会社側に拒否された過去があり、今回の提案には疑問符がつく
Ananya Mariam Rajesh
[４日 ロイター] - 米百貨店ノードストロームのエリック・ノードストローム最高経営責任者（ＣＥＯ）など創業家一族はメキシコの百貨店大手と手を組み、同社にＭＢＯ（経営陣が参加する買収）を提案した。４日に提出した資料で明らかにした。
１株当たりの買収価格は２３ドルで、これに基づく企業価値評価額は３７億６０００万ドルとなる。４日の米株式市場での終値は２２．７８ドルだった。
ロイターが３月に創業家一族が同社の非公開化に関心を示していると報じて以来、株価は３５％上昇していた。
エリック氏や社長のピーター・ノードストローム氏、メキシコの百貨店大手エル・プエルト・デ・リバプールが共同で買収を提案。両氏と同社は合計でノードストローム株の４４％近くを保有する。
創業家一族は２０１８年に１株５０ドルでＭＢＯを提案したが、会社側が額が小さすぎるとして拒否し、協議が決裂した。
モーニングスターのアナリスト、デービッド・スワーツ氏は今回の提案が「非常に魅力的とは思わない」と指摘。創業家一族は提案について別の第三者とも協議しており、買収条件が変わる可能性がある。
