米アーティザン、セブン&アイに買収案巡る情報開示要求

AI要約

アーティザン・パートナーズ・アセットマネジメントはセブン&アイ・ホールディングスに、カナダ小売大手ACTからの買収提案について最新情報提供を要求した。

アーティザンはACTの提案を真剣に検討し、買収提案を早急に募るようセブン&アイに促した。

セブン&アイは買収提案の回答期限を設定し、外為法上の「コア」業種分類の特定を目指すと報じられている。

米アーティザン、セブン&アイに買収案巡る情報開示要求

Rocky Swift Kevin Buckland

[東京 31日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングスの株主である米ファンド、アーティザン・パートナーズ・アセットマネジメントは30日付の同社宛ての書簡で、カナダ小売大手アリマンタシォン・クシュタール(ACT) からの買収提案について9月19日までに最新情報を提供するよう要求した。

アーティザンのポートフォリオマネジャー、デービッド・サムラ氏とベンジャミン・ヘリック氏はセブン&アイに対し、ACTの提案を真剣に検討し、日本の子会社に対する買収提案を「可能な限り速やかに」募るよう促した。書簡はメディアにも送られた。

両氏はACTの市場における独自の立ち位置がセブン&アイの「企業価値を高める」だろうと指摘。「株主にとって最善の結果を出すために、取締役会は直ちにACTと交渉する必要がある」と訴えた。

ACTはセブン&アイに対する買収提案の額を公表していない。

アーティザンは、買収案の存在が明らかになった8月19日からちょうど1カ月後の9月19日を回答期限に設定。同社は、セブン&アイがこれまで公式な情報発信を行っていないことや、買収阻止に向け特別指定を求めているとの「うわさ」が「懸念材料」だとした。

ブルームバーグはセブン&アイについて、外資による10%以上の出資で財務省の事前審査が必要となる外為法上の「コア」業種分類への指定を目指していると報じている。