キャラもの女児服をやめた「ナルミヤ」が、「キャラクターの価値」を再発見した「新入社員の何気ない行動」

AI要約

ナルミヤ・キャラクターズのリバイバルアイテムが20代を中心に話題になっているが、現役女子小学生のファッショントレンドは大きく変化している。

現在の女子小学生の洋服はシンプルで大人っぽく、キャラクターやロゴが消えたスポーティーな装いが増えている。

ナルミヤでは大きなトレンドを生み出しにくい中、SNSを活用して重要なタイミングで新しいアイテムを紹介している。

キャラもの女児服をやめた「ナルミヤ」が、「キャラクターの価値」を再発見した「新入社員の何気ない行動」

女子小学生に人気の洋服といえば、キャラクターやモチーフで飾り付けられ、キラキラでカラフル……。『エンジェルブルー』のナカムラくんや、『メゾピアノ ジュニア』のベリエちゃんといった幼いころに憧れだったキャラクターたちを思い浮かべる方も多いだろう。Y2Kブームの影響もあり、昨今この「ナルミヤキャラクターズ」のリバイバルアイテムが立て続けに発表され、当時を懐かしむ20代を中心に話題となっている。

しかし、いま現役女子小学生のファッショントレンドには大きな変化が起きている。大人服のトレンドに合わせた装い、シンプルでスポーティーな装いが増えているのだ。子ども服大手『ナルミヤ・インターナショナル』(以下、ナルミヤ)で『メゾピアノ ジュニア』の企画やキャラクタープロデューサーを担当する漆畑祐樹さん、PRを担当する渡邊理紗さんにお話を伺った。

記事前編は【女子小学生の洋服がどんどんシンプルで大人っぽくなっている…「キャラクター」や「ロゴ」が消えた「納得の理由」】から。

2000~2010年代のナルミヤといえば、『ニコプチ』や『ピチレモン』などローティーン向けのファッション雑誌に多く登場し、雑誌に載っていたアイテムに憧れる小学生読者も多くいたように思う。いまの女子小学生にとっての「憧れのアイテム」とはどのようなものなのだろうか。

「みんなが憧れる、売れ筋のアイテムというものはだんだんとなくなってきている印象があります。たしかにトレンドを入れると注目度は上がりますが、そのアイテムに人気が集中して、爆発的に売れるような動きはあまり見られないです。

10年前だと、雑誌やテレビに登場したアイテムに人気が集中することもあったかと思うのですが、いまは小学生の娯楽も多様化し、見ているものも細分化してきているので、大きなトレンドが生まれづらいように思います」(渡邊さん)

ナルミヤでは2年ほど前から、ローティーン向け雑誌への出稿をやめ、InstagramやXなどSNS中心のPRに切り替えた。雑誌上でのPRにおいては、『ポンポネット ジュニア』において永野芽郁が一時期務めていたようなイメージモデルという存在が印象的だったが、現在はそういった立場も特に設けてはいない。代わって、SNSでの発信で気をつけていることは「情報の発信を滞らせない」ことだという。

「大きなトレンドは生み出しづらくても、『新学期』とか『修学旅行』とか、子ども服において重要なタイミングがいくつかあります。そういったタイミングで『いま欲しいアイテム』を小学生へしっかりと届けられるよう、取りこぼしのないように紹介をし続けるというのが大切なポイントだと考えています」(渡邊さん)