【専門家に訊いた】元エステティシャンと一緒にキャラメイクに挑戦。『ELDEN RING』で“北の海を征したバイキング”の作り方を伝授してもらった

AI要約

キャラクターメイクについて、プロのエステティシャンによるアドバイスを元にした作り方の解説が行われています。

具体的な項目や調整方法が詳細に説明されており、老年の船乗り男性キャラクターを作る過程が細かく紹介されています。

最終的にはバイキングを彷彿とさせるイケてるキャラクターが完成し、大斧を振り回す姿が想像される内容となっています。

【専門家に訊いた】元エステティシャンと一緒にキャラメイクに挑戦。『ELDEN RING』で“北の海を征したバイキング”の作り方を伝授してもらった

頬骨の高さから目尻の皺まで、大作ゲームで細かいキャラクターメイクができるのも当たり前になりつつある昨今……機能はあっても、なかなか上手いこと作れないのが悩ましいですよね。

そこで今回は、筆者の友人である元エステティシャンの星川さん(以下敬称略)をお招きして「イケてるキャラクターの作り方」を伝授してもらいました!

プロフィール:星川樹里(@HS_Julie)

エステティシャン。かつてカリスマ的人気を誇ったHSbodydesign(通称「白鳥エステ」)でキャリアをスタートし、店長・エリアマネージャー・技術講師を務める。フェイシャルのためにボディから造りこむ施術スタイル老若男女問わず幅広い客層から支持を集め、その施術哲学は見た目を整えるだけの美容の域に留まらない。

第二弾は『ELDEN RING』で、筋肉質な船乗りの男(老年)を作っていきたいと思います。今回はスカンジナビアのあたりで暴れていた前世がありそうな大男が出来上がりましたので、その制作過程を是非ともチェックしてみてください!

――よろしくお願いします。今回はガッチリした体格のおじいさんを作っていきましょう。とりあえず出自は勇者で、外見は船乗り顔にしました。肌の色からいじっていきましょう。

星川:赤茶けた色合いで、日に焼けてる感じを出しましょうか。

――年齢と顔のイメージから合わせるようです。年齢はMAXでもいいとして、顔のイメージはどうしましょう?

星川:ソフトかシャープかで選ぶ形ですね。ソフトに寄せたほうががっちりした印象です。

――本格的に顔のパーツを作り始める前に、髪を先に選びますか。

星川:老年ということで、髪のツヤは減っているはずです。パーツがわかりやすいので、ひとまず生えかけの坊主みたいな髪型で行きましょう。

――それでは顔のパーツを見ていきましょう。鼻からですね。『ELDEN RING』はかなり細かくスライダーが分かれているので、相当こだわれます。

星川:なるほど。この顔パーツの上下の間隔というスライダーで、眉間の長さがいじれるみたいですね。眉間は狭いほど険しい表情になるので、なるべく狭くしましょう。

――顔パーツの傾きという項目では、眉毛の位置が上下するようです。

星川:では、なるべく眉毛も下がらせましょう。そうすると老けた印象が出ます。

――やはり年を取ると眉毛も下がるんですね。

星川:そもそも老化で筋肉が衰えると、大体のパーツは下がっていきます。重力には逆らえないんですよ。よくアニメでデフォルメ化されたジイさんが出てくると思うんですけど、そういうキャラって眉毛で目が完全に隠れてるじゃないですか。あれは筋肉がたるんで落ちているという意味の表現なんです。まあ、今回は下げすぎると引退しちゃった感が出るので、ほどほどにしましょう。

――では続いて額をいじりましょう。

星川:額は深いほうがオヤジっぽく、怖い見た目になります。前後の凹凸もいじれるみたいですが、そもそもメリハリのある顔にすると、イケメンになりすぎちゃうと思うので、今回は平坦な感じにしましょうか。

――続いて鼻梁ですね。

星川:ここは『サイバーパンク2077』でも話した通り、細すぎると女性的になるので、ゴツめにしましょう。

――『ELDEN RING』のスライダーは値が大きいので、気を付けないとコミカルな顔になっちゃいますね。では次は尾骨です。

星川:ここも下げすぎない程度に下げていきましょう。

――目の位置も弄ります。これだとおでこが広すぎますか?

星川:でも、おでこの筋肉も下がってくるので、結構広めに取って大丈夫です。

――また、鼻に戻ってきました。

星川:鼻と口の位置関係なんですけど、やはり「鼻の下が伸びる」という慣用句の通りで、あんまり離れすぎているとスケベそうな見た目になっちゃいます。ある程度は近付けましょうか。あと『サイバーパンク2077』同様、やはり欧米人っぽいというか、アジア人に比べると鼻はまだまだ高いですね。もう少し潰してもいいかもしれません。

――鼻の傾斜については、真正面から鼻の穴が見えるかどうかというところですね。

星川:やはり鼻毛が見えないようにするとハンサムにはなります。

――今度は頬骨をいじります。

星川:頬骨をあんまり高くすると『サイバーパンク2077』でも話した「ホームベース型」の上ふたつの角が上がるイメージになっちゃいますので、イケメンになりすぎちゃうかもしれませんね。あとは、このあたりのパーツを狭くしていくと痩せこけたイメージになっていきます。今回は多少肉を付けていきましょう。

――唇はどうでしょうか。

星川:唇は厚くするとリッチな印象を持たれますので、少し窄めますか。年を取ると基本的に唇は小さくなっていくものなので。

――顎も見ていきますか。この噛み合わせって項目はどうなんですか?

星川:いや……噛み合わせの上下がよくわからないし、このスライダーで何が変わっているのかよくわからないので……そのままにしましょうか。

――口の位置を調整します。やはりここも年齢とともに下がっていきますか?

星川:そうですね、そうなります。さっき「鼻の下が伸びる」という話をしましたが、ここは年齢が結構出るんですよね。あとは、唇そのものをもっと小さくしても違和感ないと思いますし、顎も広くすればするほど男性的になっていくので、そんな調子で直していきましょう。

――顎の形をもう少し整えたら、パーツは終わりです。

星川:顎の輪郭ですが、広く取るのはいいんですけど、やりすぎると顔の肉が余って太くなっているように見えるので注意してください。

――では髪に戻ってきました。

星川:白髪はそこそこ混じらせていいと思うんですけど、これだと真っ白にブリーチしてるみたいになっちゃいますね。

――髭はどうでしょうか。

星川:髭の形は好みだと思いますが、青ひげはおかしいですね。青ひげって黒い髭を剃った後に残るものなので、この人の毛色なら0にしちゃいましょう。

――瞳の色とか大きさも変えられます。

星川:瞳の大きさはただの個人差なので何でも大丈夫です。ただ、瞳の濁りっていう項目がありますが、これはやりすぎると良くなさそうですね……。

――目の下のくまは?

星川:ようは満足に寝ているかどうかだけですけど、くまって一回できると消えにくいので、ちょっと付けるくらいが良いのかな? ただ、彫りが深いからあんまりわからないですね。

――化粧は要りませんよね?

星川:少しくらいしてもいいかなとは思いますが、ここの項目がアイラインとかチークとかなので、ちょっとギャグになっちゃうかもしれませんね。

――最後に体格をいじりましょう。

星川:全体的に太めにしていきたいですが、ちょっとお腹周りが引き締まりすぎてますね。もう少し脂肪が付いていそうなものですが。上腕の筋肉などはすぐに落ちるものではないので、結構立派でも大丈夫です。

――最終的に装備を着けるとこうなりました。結構良いんじゃないでしょうか?

星川:そうですね。割とイメージ通りかと思います。

北の海を征したバイキング、狭間の地でも大暴れ! といった感じで、ばっちりなキャラメイクができたんじゃないでしょうか? 是非とも彼には大斧を振り回してもらいたいですね! 改めて本企画の第1弾では『サイバーパンク2077』で“パンキッシュな女性”を制作してみたので、あわせてご覧ください。

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