お菓子なのに“食べない戦略”で「たべっ子どうぶつ」異例の大ヒット【THE TIME,】

AI要約

キャラクター商品市場の規模が年間1兆6300億円に達しており、新しい売り方で急速に人気を集めているキャラクターやクリエーターが多数登場している。

食べない「たべっ子どうぶつ」が異例のヒットとなり、イベントやスマホゲームでも成功を収めている。

老舗の『ギンビス』がキャラクタービジネスに参入し、新たな挑戦としてキャラクターグッズを展開。これが大きな成功を収めている。

お菓子なのに“食べない戦略”で「たべっ子どうぶつ」異例の大ヒット【THE TIME,】

今や市場規模が、年間1兆6300億円というキャラクター商品。“これまでにない売り方”で人気急増中のキャラや、SNSで世界的ヒットにつながった個人クリエーターのキャラも続々登場しています。

■食べない「たべっ子どうぶつ」が異例のヒット

女性ファン:

「全部好きなんですけど、一つ決めなきゃいけないってなったら、カバになります」

女の子:

「カンガルーです」

夏休みに大行列を作っていたのが、「たべっ子どうぶつLAND」(横浜市・アソビル)。

お菓子のパッケージに描かれている「わにさん」や「らいおんくん」をはじめ、46種類のキャラクターを目当てに、7月の開催からすでに累計20万人以上を動員するほどの盛況ぶりです。(※9月29日まで開催)

さらに、3月から配信されたスマホゲーム「たべっ子どうぶつTime」も60万ダウンロードを突破。お菓子の域を超えた異例のヒットとなっているのです。

■新たな挑戦が生んだ「例のない」相乗効果

今から46年前、1978年に発売された「たべっ子どうぶつ」。

まだ海外旅行も珍しかった時代に、動物の名前を英語で記した“学べるビスケット”を生んだのは、創業94年の老舗『ギンビス』です。

「真似をされても、真似をするな」をモットーに、最初に大ヒットしたのが1968年発売の「アスパラガス」。丸や四角の薄型クッキーが主流の時代に、スティック型のお菓子は画期的でした。

2003年には日本では他社に先駆けて「含浸製法(がんしんせいほう)」を取り入れ、チョコをしみこませて焼いた「しみチョココーン」を発売するなど、挑戦を続けてきました。

そして新たな挑戦として3代目社長が始めたのがキャラクタービジネス。きっかけは、コロナ禍に無人販売で急増したカプセルトイでした。

『ギンビス』宮本周治社長:

「令和時代に大人が多いので、上の世代にも楽しんでいただけることは何かないかなと思いまして」

たべっ子どうぶつのイラストが立体フィギュアになって出てきたら楽しいのでは…と作ってみたら人気爆発!これがバイヤーの目にとまり、コンビニにも商品が陳列され「グッズで知ってお菓子を買う」という人が増えたといいます。