「バルマン」もプレミアムフレグランスに参入 オリヴィエ・ルスタンがエスティ ローダーと開発

AI要約

「バルマン」のクリエイティブ・ディレクター、オリヴィエ・ルスタンが手掛けるフレグランスコレクション“レ・エテルネル・ドゥ・バルマン”が発売された。ラインアップは全8種類で、過去の商品を再解釈したものから新作まで幅広い香りを提供している。

ルスタンはフレグランスに関心があり、祖母が40年前にバルマンの香水を愛用していた影響も受けている。ELCとのライセンス契約により、バルマンのビューティビジネスが新たなスタートを切った。

業界関係者は新コレクションが1年で5,000万ドルに達すると見積もっており、成功を収めることが期待されている。

「バルマン」もプレミアムフレグランスに参入 オリヴィエ・ルスタンがエスティ ローダーと開発

「バルマン(BALMAIN)」は8月27日(現地時間)、クリエイティブ・ディレクターのオリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)が手掛けるフレグランスコレクション“レ・エテルネル・ドゥ・バルマン”を発売した。エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES以下、ELC)のライセンスの元、公式オンラインショップと一部のブティックで販売する。

ラインアップは、ジェンダーレスな全8種類で各300ドル(約4万3800円)。2010年に発売した“カルボンヌ”など過去の商品を再解釈した複雑な香りから、シダーウッドとパチョリの絶妙なバランスを持つ“ブロンズ”などの新作まで幅広くそろえる。ボトルは「バルマン」のシンボルである黒と金、アイコニックなストライプはそのままにひし形へと変更し、リサイクル可能な素材となった。

ルスタンは長年、フレグランスの開発に関心があった。10代の頃から「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」の“ル マル”を愛用し、祖母の使うスキンクリームが香水のようで好きだったと語っている。祖母は「バルマン」が1979年に発売した“イヴォワール ドゥ バルマン”を身につけていたという。また、創業者のピエール・バルマン(Pierre Balmain)はブランドを立ち上げた45年の翌年、最初の香水“エリゼ64-83”を発売し、続々と象徴的なフレグランスを生み出した。ビューティ領域は、まだルスタンが触れていないブランドのレガシーの最後の一つである。

「バルマン」のビューティビジネスは2017年以降停滞していたが、22年9月にELCとグローバルビューティライセンスを締結したことをきっかけに新たなスタートを切った。ELCのギヨーム・ジェセル(Guillaume Jesel)=ブランドプレジデント兼CEOは「オリヴィエ(・ルスタン)は10年以上の経歴を持ち、最年少のクリエイティブディレクターかつ、最も長く在任している人物」と評価する。売り上げには言及しなかったが、業界関係者は“レ・エテルネル・ドゥ・バルマン”が発売から1年で5000万ドル(73億円)に達すると見積もる。