〔米株式〕NYダウ続伸、66ドル高=ナスダックも高い(30日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場は、利下げ期待が高まり続伸。米物価指標が予想を下回ったことでFRBによる利下げが意識される。

ダウ平均が最高値を更新する中、利益確定の売りが出やすく、上値は重い状況。消費者調査も予想をわずかに下回る。

個別銘柄では、インテルが好調でダウをけん引。マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムも上昇。一方、マクドナルドやユナイテッドヘルス・グループは下落。

 【ニューヨーク時事】週末30日午前のニューヨーク株式市場は、米物価関連指標がほぼ予想の範囲内となったことで、利下げ期待が一段と高まり、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時10分現在、前日終値比66.00ドル高の4万1401.05ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は156.63ポイント高の1万7673.06。

 米商務省が30日発表した7月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.5%上昇と、伸び率は前月から横ばいで、市場予想(ロイター通信調べ)の2.6%上昇は下回った。価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は2.6%上昇(同予想2.7%上昇)だった。米物価の落ち着きが示されたことで、連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げ開始が改めて意識され、買いが先行している。

 ただ、ダウ平均が相次いで最高値を更新する中で、レーバーデーに伴う連休を前に利益確定の売りが出やすく、上値は重い。米ミシガン大学が30日に発表した消費者調査によると、8月の景況感指数(確報値)は67.9と、予想(同68.0)をわずかに下回った。

 個別銘柄では、インテルが大幅高となり、ダウをけん引。米メディアは30日、インテルが最近の業績低迷を受けて、銀行と今後の戦略的な選択肢を巡って協議を進めていると報道した。このほか、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムも高い。一方で、マクドナルドやユナイテッドヘルス・グループなどが小安い。