〔米株式〕ダウ続伸、65ドル高=9月の米利下げ観測で(26日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式相場は、9月の米利下げ観測が好感され続伸し、ダウ工業株30種平均が史上最高値を更新。

FRBのパウエル議長が金融政策の転換を示唆し、9月の利下げ開始を明示。これにより米景気への不安が和らぎ、買い安心感が広がった。

一部利益確定の売りが出たが、エヌビディアの決算やPCE物価指数の発表を市場が注視。耐久財受注額の上昇なども影響は限定的。

 【ニューヨーク時事】週明け26日のニューヨーク株式相場は、9月の米利下げ観測が引き続き好感され、続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前営業日終値比65.44ドル高の4万1240.52ドルと、史上最高値を更新して終了した。ハイテク株中心のナスダック総合指数は152.02ポイント安の1万7725.77で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は6701万株減の7億4865万株。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は23日に行った講演で、金融政策を転換する「時が来た」と述べ、9月の利下げ開始を明示。これを受けて米景気の先行き不安が和らぎ、買い安心感が広がった。

 ただ、前週末に上伸した反動から利益確定の売りが出て、ダウは一時マイナス圏で推移した。市場関係者は28日発表されるエヌビディアの決算や、30日公表の7月の米個人消費支出(PCE)物価指数を待っている。

 また、米商務省が26日発表した7月の耐久財受注額は前月比で9.9%増となり、市場予想(ロイター通信調べ)の5.0%増を大幅に上回ったが、影響は限定的だった。

 ダウ構成銘柄では、アメリカンエキスプレスが1.03%高、スリーエム(3M)が1.54%高、コカ・コーラは1.50%高と堅調だった。一方、ボーイングは0.85%安。米航空宇宙局(NASA)は24日、ボーイングが6月に打ち上げた新型宇宙船について、有人での地球帰還を断念したと発表した。インテル、マイクロソフトも下げた。