台風、工場停止や店舗休業相次ぐ 企業、従業員の安全に配慮

AI要約

台風10号の影響で九州を中心に工場や店舗の休業が相次ぐ。半導体工場の操業停止やコンビニ大手の休業などが続出。物流も影響を受け、日本郵便や宅配業者が一時停止。NTTは災害用伝言サービスを開始。

三菱電機やロームなどの半導体工場が操業停止。コンビニ大手やスーパー、外食チェーンが店舗を休業。日本郵便や宅配業者も配達を休止。

台風10号による影響で九州を中心に各種業種での休業や運転停止が相次ぐ。物流や通信業界も一時停止する動きが広がる。

台風、工場停止や店舗休業相次ぐ 企業、従業員の安全に配慮

 台風10号の影響で29日、九州を中心に工場の操業停止や店舗の休業が相次いだ。九州以外の地域でも従業員の安全などに配慮して計画的な休業の動きが出ている。

 九州には半導体工場が集積しており、三菱電機のパワーデバイス製作所(熊本県合志市)は29日午後から稼働を停止。ロームも宮崎市の子会社工場を28日夜から止めた。

 小売りでは、九州でセブン―イレブン・ジャパンなどコンビニ大手3社が夕方の時点で計約2400店舗を休業した。イオンはグループのスーパー約60店舗を臨時休業した。外食では日本マクドナルドホールディングスが98店舗を閉めた。

 影響は物流の停滞にもつながった。日本郵便は九州や四国の一部などで、郵便局での窓口業務や手紙類の配達、集荷を休止した。ヤマト運輸や佐川急便は宅配便などの配達を取りやめた。

 NTT西日本と東日本は電話で安否を伝える音声を残せる「災害用伝言ダイヤル(171)」、インターネット用の「災害用伝言板(web171)」の運用を開始した。