ダイドーGHD社長、自販機飲料「値下げも含めた価格戦略で挽回」 7月中間は過去最高売り上げ

AI要約

ダイドーグループホールディングス(GHD)が令和6年7月中間連結決算を発表。売上高は前年比15・6%増の1175億円で過去最高を更新し、純利益は約2倍の49億円に。

国内事業は自販機飲料の販売減少にもかかわらず、海外での飲料事業や非飲料商品が好調に推移。ダイドードリンコは値下げを実施して販売本数増加を図る方針。

ダイドーGHDは低価格商品の投入など価格戦略を強化。7年1月期の通期連結業績予想では売上高2400億円、純利益49億円を見込む。

ダイドーGHD社長、自販機飲料「値下げも含めた価格戦略で挽回」 7月中間は過去最高売り上げ

ダイドーグループホールディングス(GHD)が27日に発表した令和6年7月中間連結決算は、売上高が前年同期比15・6%増の1175億円と、中間期として2期連続で過去最高額を更新し、純利益は約2倍の49億円だった。

国内事業は消費者の節約志向や、昨年11月に値上げした影響などで自販機飲料の販売が落ちたが、トルコなど海外での飲料事業が好調に推移し、カップ入りゼリーといった非飲料商品なども下支えした。

自販機飲料のてこ入れに向け、子会社のダイドードリンコは今月21日から「ダイドーブレンド 絶品微糖」など缶コーヒー2商品の値下げを実施。ダイドーGHDの高松富也社長は「値下げも含めた価格戦略を打ち、販売本数の挽回に注力していきたい」と述べ、今年度下期は全体の商品ミックスの中で一定の粗利率を維持しながら低価格商品の投入などを検討すると説明した。

7年1月期の通期連結業績予想は、売上高が12・5%増の2400億円、純利益は10・8%増の49億円を見込む。(田村慶子)