ディズニーの舞浜依存から脱却へ クルーズ船事業に参入、新たな柱

AI要約

オリエンタルランドが東京ディズニーリゾート事業から脱却し、新たな収益柱としてクルーズ船事業に参入する方針を明らかにした。

舞浜地区のテーマパーク・ホテル事業に依存せず、事業多角化を図ることで単一事業リスクを軽減し、成長を目指す。

新規事業への挑戦を宣言し、大規模なクルーズ船建造を計画。料金設定は1人当たり10万~30万円程度とする。

ディズニーの舞浜依存から脱却へ クルーズ船事業に参入、新たな柱

 東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市舞浜)を運営するオリエンタルランドが、舞浜地区での事業に、ほぼ依存してきた経営方針からの脱却に乗り出す。同地区のテーマパーク・ホテル事業が売り上げの9割超を占めており、一極集中が積年の課題になっている。2028年度からクルーズ船事業に参入。新たな収益の柱にしたい考えだ。

 「他の成長ドライバーとなる事業を持たない」。同社はウェブサイトの投資家向け案内で、単一事業によるリスクとしてこう記し、危機感を隠さない。24年3月期連結決算の売上高6184億円は、東京ディズニーランドと東京ディズニーシー、舞浜地区が中心のホテル事業で計97%を占めた。

 「舞浜の海を越え、新しい可能性の待つ冒険の旅へと出発する」。オリエンタルランドの高野由美子会長兼CEOは今年7月、新規事業への挑戦を宣言した。

 約4千人の客を乗せることができ、1250の客室を備える大規模船1隻を建造。食事代を含む1人当たりの料金は標準で10万~30万円程度とする。