【持続可能性に揺れる日本の農業】私たちの食生活を支える農業が抱えている理想と現実:おすすめ記事5選

AI要約

農業の生産性向上を後押しする『スマート農業技術活用促進法』が2024年10月より施行される。ロボット、AI、IoTなどを活用したスマート農業技術により作業の効率化が可能となり、農業の生産維持が期待されている。

日本の農業の未来と課題をテーマにした人気記事の中から5本を厳選。『コシヒカリ環1号』が生む新品種に誤解が広がっており、放射線という言葉が誤解に繋がっていることが懸念されている。

科学的な情報提供により『コシヒカリ環1号』の実力を正しく理解し、風評被害を回避する必要がある。

【持続可能性に揺れる日本の農業】私たちの食生活を支える農業が抱えている理想と現実:おすすめ記事5選

 農業の生産性の向上、先端技術の導入を後押しする『スマート農業技術活用促進法』が2024年10月より施行されます。ロボット、AI、IoTなどを活用したスマート農業技術は、作業の軽減や効率化が可能となり、農業の生産維持が期待されています。

 日本の農産物は世界的にも品質がよいと言われてますが、国内の農業を取りまく環境には、明るい未来の陰に問題も山積しています。国内産業の問題を提起する人気記事の中から、日本の農業の未来と課題をテーマにした5本を編集部が厳選してお届けします。

<目次>

1:【秋田の科学者が生んだ新型コシヒカリ】日本のコメが抱える二大問題を解決できる新品種にまつわる誤解(2023年6月29日)

2:「安全安心で高品質」日本の農産物が海外で評価されている一方で心もとない国内の農業事情(2023年3月24日)

3:<北海道にいながら沖縄の農作物を栽培>テクノロジーによるスマート農業で「ゲームチェンジ」を起こす(2023年1月25日)

4:<美しい棚田を守りたい>小ロット、物流費高騰、農家の高齢化…日本のコメづくりが抱える構造的問題(2022年6月29日)

5:<食料自給率の低迷はなぜ?>日本農業を正しく理解するためにデータで見る都道府県別自給率(2022年9月20日)

 コシヒカリ環1号を知っていますか? コシヒカリから生まれた新品種で、カドミウムをほとんど吸収しないという性質を持っています。このコメの血を引く「あきたこまちR」という品種も、2年後には登場しそうです。

 実はこのコシヒカリ環1号、日本のコメが抱える二大問題を解決できるかもしれないすごい品種です。ところが今、「放射線育種米」や「放射線米」などと名付けられ、SNSやYouTube、TikTokなどで情報が流されて「ヤバイ」などと言われ始めました。放射線という言葉が誤解につながっているようです。このままでは風評被害にもつながりかねません。

 コシヒカリ環1号はどんな品種なのか? なにがすごいのか? 科学的に正しい情報を提供します――。

「ヤバイ」ではなくすごいコメ コシヒカリ環1号の実力