賃金上昇「続くとは思わない」66% 「続くと思う」19% 世論調査

AI要約

厚生労働省が6月分の毎月勤労統計調査を発表し、27カ月ぶりに実質賃金がプラスに転じたことが報告された。しかし、物価高を上回る賃金上昇が今後も続くかについて、世論調査が行われた。

調査結果によると、「続くとは思わない」が66%、「続くと思う」が19%という結果が出た。年代別に見ると、30代以上の多くが賃金上昇が続かないと考えており、18~29歳では賃金上昇の継続を期待する声も一部にある。

春闘による賃上げや夏のボーナス増加により、6月の実質賃金は1・1%増加した。大企業を中心とした賃上げ率が高水準であったことが要因とされている。

賃金上昇「続くとは思わない」66% 「続くと思う」19% 世論調査

 厚生労働省が今月発表した6月分の毎月勤労統計調査で物価変動を加味した実質賃金(速報値)が27カ月ぶりにプラスに転じたことを受け、物価高を上回る賃金上昇が今後も続くと思うかどうかを24、25日実施の毎日新聞世論調査で聞いた。「続くとは思わない」が66%で、「続くと思う」は19%にとどまった。「わからない」は14%。

 「続くとは思わない」との回答は30代の7割台半ば、50代、60代の約7割に上り、他の年代でも5割を超えた。「続くと思う」は18~29歳で約4割、30代以上の各年代では、1~3割だった。

 6月の実質賃金は前年同月比1・1%増。今年の春闘で大企業を中心とした賃上げ率が33年ぶりの高水準になったのに加え、夏のボーナスが増えたためだった。【村尾哲】