自動車部出身の若武者2人が世界を目指す!! WRCチャレンジプログラム3期生にインタビュー

AI要約

若手WRCドライバー育成プログラムの3期生に選ばれた松下拓未選手と後藤正太郎選手。彼らはフィンランド選手権で実戦経験を積む若武者であり、素早い適応力と前向きな姿勢が評価された。

両選手はラリーカーの印象に驚きながらも、それぞれのバランス感覚やメンタル面を活かして成長している。トレーニングではペースノートのコールなどに力を入れており、言語の壁を乗り越えるために努力している。

若手ドライバー選出のポイントや不安についても語られ、両選手は自らの挑戦を通じて成長を遂げていることが伺える。

 勝田貴元選手に続くWRCドライバーを育成するWRCチャレンジプログラム。その3期生に選ばれ、フィンランド選手権で実戦経験を積んでいる若武者2人にどんなトレーニングをしているのか?ラリーの世界に飛び込んだ理由は?などいろいろ聞いてみた。

文:ベストカーWeb/写真:TOYOTA GAZOO Racing

 ベストカー(以下BC):ルノー・クリオ・ラリー4でフィンランド選手権に出場しましたが、その印象から聞かせてください。

 松下拓未選手(以下松下):大学生の頃はダートラをやっていたので、ランエボなど4WDに乗っていました。ラリー車なのにFFと聞いててっきり地味なクルマかと思っていましたが、ホンモノのラリーカーといった印象でびっくりしました。

 後藤正太郎選手(以下後藤):大学生の頃はシビックやインテに乗っていてFFに対しての抵抗感はありませんでしたが、剛性感があってこんなクルマがあるんだと驚きました。

 BC:お二人は国内でラリーの経験はあまりなかったそうですが、なぜ3期生に選ばれたと思いますか?これからセレクションが始まる4期生を目指す人たちの参考になればと思います。

 松下:ダートラやジムカーナの経験はありましたが、ラリーはまったく経験がありませんでした。ドライバーを生業にしたいと思い、応募しました。スキーをやっていたこともあって、バランス感覚があると思います。クルマの姿勢をしっかりと作り、コーナーを曲がって行くことを心がけ、うまくいったと思います。ただ、それよりもメンタルのほうを評価されたのかもしれません。

 後藤:ボクもプレッシャーのある中でどのようなドライビングを披露できるか?が大事だと思います。タイムの速さも大事ですが、冷静さや前向きな姿勢が評価されたのかもしれません。

 BC:トレーニングは英語だと思いますが、不安はありませんか?

 松下:トップギアとかを見ていてなんとなくクルマ用語はわかっていましたが、ペースノートのコールとかは一生懸命学んでいます。

 後藤:中学と高校の頃、オーストラリアにいたことがあり、会話自体は困りませんが、ペースノートのコールには慣れずに苦労しました。