クリマ、氷室豚で2件目の機能表示食品受理 脂の旨味と機能性追求

AI要約

クリマ(群馬県伊勢崎市)は、生鮮豚肉で2件目となる機能性表示食品「枝豚肉氷温熟成氷室豚14日特選」が受理された。同社は豚肉の熟成技術により、美味しさと栄養機能を両立させている。

氷室豚は、オレイン酸を機能性関与成分として使用し、LDL(悪玉コレステロール)を抑える働きがある。独自の熟成技術により、豚肉のうま味成分が増加し、衛生を保ちながら熟成を行っている。

同社では、社会貢献活動として氷室豚を学校給食や子ども食堂に無償提供しており、豚肉の脂質成分に関する研究も強化している。

 クリマ(群馬県伊勢崎市)は、生鮮豚肉で2件目となる機能性表示食品「枝豚肉氷温熟成氷室豚14日特選」が受理された。機能性関与成分はオレイン酸で、LDL(悪玉コレステロール)を抑える働きがある旨を表示する。

 同社は2019年、豚肉で初の機能性表示食品「枝豚肉氷温熟成氷室豚14日熟成」(機能性関与成分:イミダゾールジペプチド)が受理された。以来、百貨店や高級スーパーで売れ行きが順調に推移している。

 氷室豚は、氷温熟成することによりアミノ酸のうま味成分が脂質成分のオレイン酸とともに増加、美味しさと健康面を両立させている。通常、豚肉は雑菌が繁殖しやすく熟成が難しいとされてきたが、同社の熟成技術により、衛生を保ち、美味しさと栄養機能を最大限引き出すことに成功。3つの温度帯の水で生の豚肉を徹底的に洗浄後、摂氏0℃以下でも凍らない絶妙な温度域を保ちながら、7つの冷蔵室で14日間熟成させる独自技術を有する。肉の鮮度が持続されながら、グルタミン酸やカルノシンなどうま味成分が格段に増える。「この技術を使えば、あらゆる種類の豚肉を均一に美味しくできる」という。豚肉加工に30年以上携わる栗原守社長が研究を重ね辿り着いた技術だ。

 同社では、社会福祉協議会と連携して、氷室豚を伊勢崎市内の学校給食や群馬県内の子ども食堂へ無償提供を続けている。これらの社会貢献とともに、今後は、豚肉の脂質成分について各研究機関とともに研究を強化する。