ロータス、4ドアクーペの新型EV「エメヤ」日本公開 1634万6000円から

AI要約

ロータスは新型EV「エメヤ」を導入。2024年末からユーザーにデリバリー開始予定。価格は1634万6000円から。

エメヤは4ドアクーペで、4WDモデルとして最高出力675kW、最大トルク985Nmを発生。バッテリ容量は102kWhで最高速256km/h。

先進的な素材や安全装備を採用。OTVアップデートによる車両改良も予定。ラムジ・アタット氏、寺嶋正一氏も登壇し、エメヤの特徴について説明。

ロータス、4ドアクーペの新型EV「エメヤ」日本公開 1634万6000円から

 ロータスは8月22日、新型EV(電気自動車)「エメヤ」を都内で報道陣に公開した。エメヤはすでに生産を開始しており、日本では2024年末からユーザーにデリバリーを開始する予定。価格はエントリーモデルの「エメヤ」が1634万6000円、充実装備のハイパーGTモデル「エメヤ S」が1793万円、フラグシップモデル「エメヤ R」が2268万2000円。

 エメヤはロータス初のエレクトリックGTに位置付けられるモデルで、EセグメントSUVの新型EV「エレトレ」に続いての投入が予告されていた、Eセグメントの4ドアクーペ。

 2023年9月に公開された技術仕様の目標データとしては、パワートレーンはフロントとリアにモーターを搭載する4WDモデルとなり、最高出力675kW(905HP)、最大トルク985Nmを発生。バッテリ容量は102kWhで、最高速は256km/h、0-100km/h加速は2.78秒。

 また、エメヤはスポーツカー並みの性能を持ちながら最大509Lのトランク、31Lのフロントトランクを備え、インテリアではドライバーと直感的にコミュニケーションするアンビエント照明機能を搭載。例えば電話の着信があるとダッシュボードのエレメントがパルスを発してドライバーに知らせ、充電時にはフローティング・ダッシュボードのアンビエント照明がグリーンに変化する。

 加えて二酸化炭素排出量削減のため先進的な素材を使用しているのも特徴。ファッションシーンで使用される新しいリサイクル繊維の高級糸「ワイロン・トゥルーサイクルド(WYRON truecycled)もその1つで、これを採用した自動車メーカーはロータスが業界初になるという。

 充電機能については、400kW(600A対応)のDC急速充電器を使うことで14分で10%から80%まで充電することができ、現在入手可能なEVの中で最速の充電を可能にした。WLTCのエネルギー消費量18.7kWh/100kmと組み合わせることで、エメヤは10分で最大310kmの航続距離を得ることができるとしており、WLTPでの最大航続距離は610kmとのこと。

 さらに、車載インフォテインメントシステム「Lotus HyperOS」により、ドライバーが近くの公共充電器の場所の発見をサポート。リアルタイムのバッテリ消費量に基づいた代替ルートの提案も可能にしている。

 先進安全装備についてはデータを1秒間に最大30回処理することが可能なNVIDIA DRIVE Orin システムオンチップ(SoC)を2つ搭載し、34個の最新鋭サラウンドセンサーが360度全方位で見守る。4つのLiDAR(Light Detection And Ranging)、18のレーダー、7つの8mpカメラ、5つの2mpカメラにより、低照度や悪天候でもクルマの周囲半径200mまでの障害物をあらゆる方向にスキャンし、安全性を確保する。また、今後予想される車両周辺の環境を予測し、最適な軌道を探し出すことも可能だという。

 また、ロータスでは新機能や新サービスを含むOTAアップデートにより、継続的な車両の改良に取り組んでいる。今後、各マーケットの規制が進む中、OTAアップデートによりハードウェアの一部をアクティブにすることを可能にしていく。ただし、日本におけるOTAは正規ディーラーでのアップデート対応を予定する。

■ エメヤはこれまでに見たことのないロータス

 エメヤの公開イベントには、英ロータス アジアパシフィック ミドルイースト&アフリカ プレジデント&CEOのダン・バルマー氏とマーケティング&PR最高責任者であるラムジ・アタット氏、ヘッド・オブ・オペレーションズ(日本/台湾)の寺嶋正一氏が登壇し、エメヤの概要などについて語った。

 ダン・バルマー氏は「エメヤはスタイリッシュなパフォーマンスEVで多くの最新テクノロジーを有しています」と語るとともに、2021年からロータスとして3つのモデルを発表し、昨年1年間でロータスの年間売り上げ記録を更新したこと、世界各地の販売代理店がショールームを新規オープンまたはアップデートしている最中であり、ロータス東京 原宿ショールームもその1つであること、顧客の要望に応えるべくドバイ、シンガポール、ソウルと同様に東京で地域担当チームを立ち上げたことなどを報告。

 また、エメヤの紹介を行なった寺嶋氏は「エメヤはこれまでに見たことのないロータスです。ロータス初のエレトリックハイパーGTであり、ロータスの次世代ハイパーEVのラインアップに加わりました。ロータスの輝かしい歴史とスポーツカーレベルのパフォーマンス、そして最新のテクノロジーを結集して、EVの新たなベンチマークを打ち立てております。デザイン、パワー、精度、安全性、ダイナミックなハンドリング、エモーションとロジックといったロータススポーツカーの核となるDNAはそのままに、最新のエンジニアリング、そして新しい機能の選択肢が増えたことによって、エメヤはさらにパワフルになり、他の追随を許さないGTとなりました」。

「第一に、エメヤは高性能、効率性を重視して設計されております。スピード、そしてパフォーマンスを向上させるために、高度なアクティブエアロダイナミクスを採用しております。世界中のサーキットレースでロータスを成功に導いたエアロダイナミクスにインスパイアされております。最高出力は905馬力を誇るエメヤは、0-100km/h加速を2.8秒以下という、世界で最も速いEVのうちの1つとして数えられます。パワフルで効率的かつ洗練されたオールエレクトリックパワートレーンは、パフォーマンス、レスポンス、そして航続距離の完璧なバランスを実現しております。ドライバーはレンジ、ツアー、スポーツ、インディビジュアル、トラックという5つの異なる走行モードを楽しむことができます。ドライビングモードを変更することによって、車高やエアサスペンション、そして加速レスポンス、シート形状、こういったものをコントロールして、あらゆる環境で効率、パフォーマンス、快適性を最適化することができます」などと説明。

 最後に「パワフルなパフォーマンスと持続可能なラグジュアリーの融合を実現したロータス究極のエレクトリックハイパーGT、皆さまにお店に行っていただけることを願っております」として締めくくった。