キャデラック、2+2クーペコンセプトカー「オピュレント・ヴェロシティ」 Vシリーズが目指す電動パフォーマンスの未来を体現

AI要約

米ゼネラルモーターズ(キャデラック)が新たな2+2クーペコンセプトカー「オピュレント・ヴェロシティ」を発表した。エクステリアデザインや先進テクノロジーにより、贅沢と疾走感を兼ね備えたモデルとなっている。

「オピュレント・ヴェロシティ」では自律走行運転やヴェロシティ体験が強調され、ユーザーにパーソナライズされた没入型体験を提供。アートやエンターテインメント、ウェルネスといった要素が取り入れられ、利便性も重視されている。

グローバル・キャデラックのデザイン担当者は、『オピュレント・ヴェロシティ』について、ハンズフリー・ドライビング機能や電動化を反映した未来志向のデザインであると述べている。

キャデラック、2+2クーペコンセプトカー「オピュレント・ヴェロシティ」 Vシリーズが目指す電動パフォーマンスの未来を体現

 米ゼネラルモーターズ(キャデラック)は8月16日(現地時間)、自動開閉式バタフライドアを採用した2+2クーペコンセプトカー「オピュレント・ヴェロシティ」を発表した。

 先進テクノロジーとビスポーク・ラグジュアリーを融合させたという今回のコンセプトカーは、レーシングの血統を受け継ぐ「キャデラックVシリーズ」が目指す電動パフォーマンスの未来を体現したもの。「Opulent(贅沢)」と「Velocity(疾走感)」という両極の特徴を備えた。

 エクステリアではドラマチックにドレープされたサーフェスと、シンプルで洗練されたモダンな外観、特徴的な低いシルエットとすっきりとしたフロントマスクを特徴とする。個性的な大きなバタフライドアによって広々としたドア開口部が確保され、ボディカラーはゴールド・パールとすることで柔らかくエレガントな雰囲気を醸し出した。

 オピュレント体験としては、完全自律走行運転が可能にする個人の自由をイメージ。レベル4の自律走行機能を備え、安らぎと休息を促す多感覚モードを通じてハンズフリーの没入型体験を生み出す。これらのモードにはフルワイドスクリーンディスプレイと拡張現実ヘッドアップディスプレイ(AR HUD)からアクセスすることができるという。

「オピュレント・ヴェロシティ」の開発にあたっては、科学的なベータ波の研究を参考にして、特定の音や光が脳をどのように活性化させ、また安らぎをもたらすのかを探求した。この知見を車内全体に活用し、ユーザーがパーソナライズされたハンズフリーのオアシスに没入できるよう厳選されたアート、エンターテインメント、アンビエント・ライト・セラピー、ウェルネス・リカバリーのテーマなどを取り入れている。

 一方、ヴェロシティ体験としては「キャデラックVシリーズ」の代名詞であるラグジュアリー感はそのままに、ハイパーカーならではの最大限のスリルをユーザーに提供する。

 マルチファンクションコントローラーに触れると、「オピュレント・ヴェロシティ」は自律走行モードからヴェロシティ体験へと切り替わり、モードが起動するとステアリングホイールとペダルがせり上がって現れ、ユーザーはハンドルを握るよう促される。

 実際のサーキット体験を取り入れたヴェロシティ・モードでは、車両のユーザーガイドとしてHUDスクリーンに表示される「ゴーストカー」機能が競技用ドライビングコースを提供し、ドライバーがラップタイムを向上させたり、指定されたさまざまなコースで仲間と競い合ったりすることができるという。

 さらにヴェロシティ・モードでは、道路のオーバーレイや路面状況のリアルタイム情報、アクティブ・エアロやサスペンションの減衰力調整のコントロールなど、ドライビング性能の向上を視覚的にサポートする機能を搭載する。

 オピュレント・ヴェロシティについて、グローバル・キャデラックのデザイン担当であるエグゼクティブ・ディレクターのブライアン・ネスビット氏は「『オピュレント・ヴェロシティ』は、これまでの経験に基づいたデザイン研究の集大成です。このモデルは、キャデラックが主導するハンズフリー・ドライビング機能、電動化、卓越したパフォーマンスを組み合わせたラグジュアリー・パフォーマンスの未来を描いています。『オピュレント・ヴェロシティ』は、キャデラックの最高峰モデルである『Vシリーズ』や将来の電動化のデザインによって特徴づけられる、テクノロジー、ラグジュアリー、そして爽快な高揚感を最も芸術的に調和させて表現しました」と語っている。