【日本株】個人投資家に人気がある「配当利回りが高い有名大型株」6銘柄の投資判断を公開! 注目は利上げが追い風になる「みずほフィナンシャルグループ」!
アナリストの投資判断が「買い」である人気大型株「みずほフィナンシャルグループ」が注目されている。
最新の大型株の決算と投資判断について分析され、配当利回りが3%以上の6銘柄がピックアップされている。
各銘柄の営業利益増益率や投資判断に関するコメントがまとめられている。
【日本株】配当利回りが高い人気大型株で、アナリストの投資判断が「買い」なのは「みずほフィナンシャルグループ」!
●「配当利回りが高い大型株」の最新決算をアナリストが分析!
注目は利回り4%超の「みずほフィナンシャルグループ」!
2025年3月期の初速を測る、第1四半期(4~6月期)決算の発表が始まった。全般的に、実績や通期見通しはまずまずといったところだが、株価は8月上旬に、この先の円高リスクや米国景気の悪化を懸念して急落している。ただ、調整局面は買い場にもなるので、決算の中身をしっかり精査し、いい銘柄を見極めたい。
ダイヤモンド・ザイでは、個人投資家に人気の高い有名大型株20銘柄を対象として、アナリストに「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で投資判断をつけてもらっている。20銘柄の評価はさまざまで、高く評価された銘柄もあれば、低評価にとどまった銘柄も。例を挙げると、高評価となった銘柄の一つはみずほフィナンシャルグループ(8411)。日銀の追加利上げで、さらなる収益拡大に期待できる点が評価された。
逆に、投資判断が「弱気」になった銘柄の一つがオリエンタルランド(4661)。オリエンタルランドは東京ディズニーシーに新エリア「ファンタジースプリングス」をオープン。その費用増などは想定内だが、入園者数が伸びず、第1四半期は市場予想を下回っている。
また、7月から日米金利差の縮小を先取りして、円高が進行している。第1四半期の6月までは円安基調だったため、円安の恩恵を受けてきた輸出企業などは、多くが「中立」評価となった。
以下では、人気の大型株20銘柄の中でも「配当利回り3%以上」の6銘柄をピックアップ。アナリストの投資判断と分析コメントもあわせて紹介する。配当利回りが高いからといって、投資判断が良いとは限らないため、利回りだけでなくコメントなどもチェックしよう。
なお、株価や配当利回りなどのデータは8月6日時点のもの。8月上旬の株価は、5日にブラックマンデーを超える過去最大の下落幅を記録、その翌日6日には過去最大の上昇幅を記録するなど乱高下したため、掲載データが最新の株価などと乖離している可能性があることには注意してほしい(※投資判断および分析コメントは、ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さん、仲村幸浩さん)。
●「配当利回りが3%超」の人気大型株・6銘柄を公開!
投資
判断
配当利回り
営業利益の増益率
(前年同期比)第1四半期
営業利益の増益率
(前期比)通期
最低投資額
(8/6)
◆大東建託(東P・1878)
強気
3.43%
40.3%
4.9%
168万円
【分析コメント】建設工事の順調な進捗に加え、値上げで粗利率が大きく上昇。第1四半期は想定以上の大幅増益。受注は好調に推移しており、通期上ブレ期待。
◆旭化成(東P・3407)
強気
3.73%
128.9%
27.9%
10万円
【分析コメント】マテリアルとヘルスケアが好調。円安効果もあるが、販売数量の拡大や値上げも寄与。構造改革の期待も考慮すれば割安感がある。
◆武田薬品工業(東P・4502)
強気
5.01%
-1.3%
5.1%
39万円
【分析コメント】潰瘍性大腸炎の治療薬などが伸び、第1四半期の売上高は14%増。研究開発費を積極投下する方針で、長期的な新薬開発に期待感。
◆三菱商事(東P・8058)
中立
3.76%
11.5%※
-1.5%※
27万円
【分析コメント】炭鉱売却益や円安で第1四半期は好発進。新たな自社株買い期待はあるが、夏場は商品相場が上がりにくく円高リスクも。買い材料に乏しい。
◆みずほフィナンシャルグループ(東P・8411)
買い
4.43%
17.9%※
10.4%※
26万円
【分析コメント】国内外で貸出金スプレッドが改善、非金利ビジネスも好調。当期利益の進捗率は38.6%。日銀の追加利上げがあれば、上方修正も期待。
◆商船三井(東P・9104)
中立
6.07%
66.2%
51.3%
46万円
【分析コメント】コンテナ船の運賃市況が計画を上回って推移し、業績予想の上方修正や増配を発表。引続き中東情勢や運賃市況を注視する展開に。
※株価や配当利回りなどのデータは8月6日時点のもの。※は当期利益。