米SEC、監査法人の違反行為巡る規則厳格化を承認

AI要約

米証券取引委員会(SEC)が新たな規則を承認し、監査法人の違反行為に関与した個人の責任追及を容易にする。

規則変更により監査法人の従業員やパートナーも過失の責任を問われ、以前よりも厳しくなる。

SECのゲンスラー委員長は基準の調和と統一を強調し、監査人に同じ基準が適用されると述べた。

米SEC、監査法人の違反行為巡る規則厳格化を承認

Douglas Gillison

[20日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は20日、米上場企業会計監視委員会(PCAOB)が監査法人の違反行為に関与した個人の責任を追及しやすくする新たな規則を3対2で承認した。

PCAOBが6月に採択した規則変更を認めた。

この規則では監査法人の違反行為に実質的に関与した従業員、パートナー、独立請負業者などが、過失(negligence)の責任を問われることになる。以前はより高い基準である無謀行為(recklessness)と見なされた場合にのみ責任が問われた。

SECのゲンスラー委員長はこの変更によりPCAOBとSECの監査責任基準が調和され、監査人と監査人が所属する監査法人に同じ基準が適用されることになると述べた。