〔米株式〕NYダウ続伸、115ドル高=ナスダックは小高い(19日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場は、米利下げ期待により買いが続き、株価が上昇している。

米経済指標では、インフレ鈍化と消費の底堅さが示され、景気減速への懸念が後退している。

個別銘柄では、マクドナルドやAMDなどが上昇し、市場は利下げなどに警戒感を緩めつつある。

 【ニューヨーク時事】週明け19日午前のニューヨーク株式相場は、米利下げ期待を背景とした買いに続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時15分現在、前週末終値比115.97ドル高の4万0775.73ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は24.76ポイント高の1万7656.48。

 前週に発表された一連の米経済指標では、インフレ鈍化基調と消費の底堅さが示された。米経済が成長を維持しながらインフレも落ち着く「ソフトランディング(軟着陸)」を達成するとの見方が広がった。このため、米連邦準備制度理事会(FRB)が景気減速に伴う緊急利下げや大幅利下げに踏み切るとの過度の警戒感は後退。一方で、年内の残りの3回の連邦公開市場委員会(FOMC)でそれぞれ0.25%の利下げを行うとの観測が浮上している。市場では、「ジャクソンホール会議」(22~24日開催)でのパウエルFRB議長の演説で、利下げに関する手掛かりを得たいとの思惑が強まっている。

 米民間有力調査機関コンファレンス・ボードがこの日発表した7月の米景気先行指数は100.4と、前月から0.6%低下。市場予想(0.3%低下=ロイター通信調べ)を下回ったが、市場への影響は限定的だった。

 個別銘柄では、マクドナルドが2%超高、ウォルト・ディズニー、アムジェンがともに1%超高となり、ダウ平均の上げを先導。アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)は2%超上伸している。総額49億ドルでZTシステムズを買収する計画を発表した。一方、アップル、ダウは小幅マイナス。最高経営責任者(CEO)交代の人事を発表したエスティ・ローダーは売りが先行したあと、ほぼ横ばいで推移している。