「てんとう虫」を彷彿とさせるスタイリングが魅了的! スバルの軽自動車「R1」とは

AI要約

スバル R1は、コンパクトなサイズと高級感あふれるデザインが特徴の軽自動車です。

スーパーチャージャー搭載モデルでありながら、小さなボディから驚くほどのパワーを発揮します。

都会を駆け抜けるために生まれたR1は、内外装にもこだわりが感じられます。

「てんとう虫」を彷彿とさせるスタイリングが魅了的! スバルの軽自動車「R1」とは

 そのキュートなスタイルが、「スバル R1」の存在のすべてを物語っています。

 全長は3285mm、全幅は1475mm、全高は1510mmです。搭載するエンジンは直列4気筒660ccです。エンジン排気量から想像するとシンプルな軽カーのように思われますが、R1は平均的な軽カーとはやや異なります。全長3400mm以下、全幅は1480mm以下ですから、カテゴリーとしてはたしかに軽自動車なのですが、軽カーよりも全長はコンパクトなのです。

 軽自動車は限られた規定の中でギリギリまでサイズを拡大することで、軽自動車としての税制上の恩恵を受けながら自動車としての要件を満たそうとしますが、R1にはその考え方は当てはまりません。軽カーよりももっともミニマムなサイズ感を狙ったのです。

 乗車定員は4名ですが、実質的には2+2ですね。後席は荷物置きとして活用するのが正しいでしょう。実質的には2名乗りです。

 それゆえに取り回しは驚くほどです。なんと言っても軽カーよりもミニマムなのですから、路地裏をちょこちょこ駆け抜けることも簡単ですし、駐車スペースにも困りません。この超マイクロ的なサイズ感こそがR1の最大の特徴なのです。

 発売当初は「NEWてんとう虫」のキャッチコピーで話題になりました。1958年にてんとう虫の愛称で親しまれたスバル360の再来というわけです。けっして広くない日本の道には理想的なサイズ感ですし、都会を闊歩するのに相応わしい相棒のようです。

 もっとも、サイズは小さいものの、クルマの作り込みは贅沢なものでした。ここで紹介するR1(S)は、2007年仕様でありスーパーチャージャー搭載モデルです。排気量は660ccですが、直列4気筒ですし、DOHC16バルブユニットでもあります。

 ボンネットのインタークーラーダクトが証明するように、スーパーチャージャーによる吸気冷却用のインタークーラーも装備しています。最高出力は軽カー枠自主規制上限の64psですが、最大トルクは10.5kgmに達しています。ボディがコンパクトでありながら車重は880kgに達しますが、過給器の効果でグイグイと力強く加速するのです。

 内外装にもチープな気配はありません。ダッシュパネルやシフトレバーなど、造形はデザイン性に溢れています。ボディはコンパクトですが、中身は高級車の雰囲気を滲ませているのです。

 スバルがR1を開発する数年前に、メルセデス・ベンツとスイスの時計メーカースウォッチが共同でマイクロカーを開発したものの、コンパクトゆえに横転などの事故が絶えず、収益を軌道に乗せるまでに時間を要したが、コンパクトカーに知見のあるスバルはその課題を克服してみせたのは痛快でしたね。