キャッシュレス決済を推奨しても「現金レジ」に長蛇の列…!なぜみんな現金がいいの?

AI要約

現金派とキャッシュレス派の割合や理由について調査結果を紹介。

現金派の方が選ばない理由には興味や必要性を感じない、使いすぎや受け入れにくさ、家計管理の複雑さ、現金の利便性などが挙げられる。

キャッシュレス決済が進展する中でも、現金決済の需要が依然として根強い要因を考察。

キャッシュレス決済を推奨しても「現金レジ」に長蛇の列…!なぜみんな現金がいいの?

近年、キャッシュレス決済が急速に普及し、多くの店頭で現金以外の支払い方法が選択できるようになりました。

それにもかかわらず、現実には「現金レジ」に長蛇の列ができることもあるようです。キャッシュレス決済の利便性が高まる中で、なぜ多くの人が現金を選ぶのでしょうか。

今回は、現金派の割合とキャッシュレス決済を利用しない理由について紹介します。

株式会社モデル百貨が実施した、20代以上の男女1000人を対象にした「支払い方法の現金派とキャッシュレス派の現状に関するアンケート調査」によると、支払い方法は、現金決済派が38.9%、キャッシュレス決済派が61.1%でした。

キャッシュレス決済の普及が進む中、依然として約4割の方が現金で決済していることが分かります。これは、キャッシュレス決済が主流になりつつあるものの、現金決済の需要が根強いことを示しているのではないでしょうか。

では、現金派の方がキャッシュレス決済を選ばない理由は何でしょうか。ここでは、一般社団法人キャッシュレス推進協議会の「消費者・事業者インサイト調査 公表版調査結果」の中から、キャッシュレス決済を利用しない理由についてみていきましょう。

■興味がない

キャッシュレス決済のことを知ろうと思わない方や、新しいサービスの使い方を覚える気になれない方は、現金を使っている傾向にあります。同資料によれば、キャッシュレス決済手段の種類に関係なく、関心が持てないという方が多いようです。

■必要性を感じない

周囲にキャッシュレス決済を利用している人がいない場合、流行しているとは感じられず、自分から始めてみようとは思わない方もいるようです。

また、ATMで現金を引き出したり、現金で支払ったりすることに不便や不満を感じない方、インターネットショッピングをあまり利用しない方は、キャッシュレス決済の必要性を感じていないことが分かりました。

■使いすぎてしまう

キャッシュレス決済を使いすぎて困った経験がある方は、使いすぎを防ぐために財布にある現金の範囲内で買い物をしているようです。現金は、持っていないと使えないという点が分かりやすいため、あえてキャッシュレス決済を避けているということです。

■キャッシュレス決済を受け入れにくい

普段の買い物で周りのお客さんがキャッシュレス決済を使っているところを見ないため、自分だけだと使いにくいと感じている場合もあります。

普段利用する店舗でキャッシュレス決済が導入されていなかったり、どの店舗で使えるか分からなかったりして、利用を避ける方もいます。また、いつも現金で支払っているお店でキャッシュレス決済を使い始めることに抵抗を感じる場合もあるようです。

■家計管理が複雑になる

キャッシュレス決済を利用すると、銀行口座の残高や支出金額の管理が難しくなるため、現金を使って管理を簡単にしようとする方もいます。

財布の現金や銀行口座に加えて、利用金額や残高も気にする必要があり、この複雑さが面倒に感じることも多いようです。また、利用金額を覚えておくことを手間だと感じる方も現金を選んでいることが分かりました。

■現金の方が利便性を感じる

電子マネーのオートチャージ機能を知らない方や、複数のキャッシュレス決済サービスを持ちたくない方もいました。登録に手間がかかることや、現金での支払いがより迅速であるシーンでは、現金を選ぶことも多いようです。