ソロス氏ら有力投資家、テク株の保有削減-急落前に逃さず利益確定

AI要約

有力投資家がハイテク株の保有を減らし、利益を確定していたことが明らかになった。

一部の投資家は、株価高騰による恩恵を逃さず取り込んでいたが、7月に株価急落が起きた。

ナスダック100指数の下落とは対照的に、ブルームバーグ・マグニフィセント・セブン・プライス・リターン・インデックスは前半年ともに上昇していた。

ソロス氏ら有力投資家、テク株の保有削減-急落前に逃さず利益確定

(ブルームバーグ): 資産家スタンレー・ドラッケンミラー氏とジョージ・ソロス氏の投資会社は、今年快走を続けてきたハイテク株が7月中旬に急落する前に、「マグニフィセント・セブン」銘柄の保有を減らしていた。規制当局への提出書類で分かった。

それによると、ソロス・ファンド・マネジメントは4-6月(第2四半期)にアルファベット株式の一部、総額5800万ドル(約86億4100万円)相当と、アマゾン・ドット・コム株式およそ1500万ドル相当を売却した。

ドラッケンミラー氏は、人工知能(AI)ブームで株価が高騰していたエヌビディアの保有株を減らした投資家の1人。同氏のデュケーヌ・ファミリーオフィスは150万株余りを売却した。

一方、資産家デービッド・テッパー氏が率いるヘッジファンド運営会社アパルーサ・マネジメントは、同社の保有規模トップ3を占めるアマゾン、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズの株式を一部売却した。1-3月(第1四半期)にも同じように削減していた。デービッド・ボンダーマン氏のワイルドキャット・キャピタル・マネジメントは2400万ドル相当のメタ保有株を売却し、持ち高を手じまった。

今回の情報開示からは、穏やかな経済見通しが暗転する前に、有力投資家が利益を確定し、いかに株価高騰による恩恵の一部を逃さず取り込んでいたかを浮き彫りにする。ナスダック100指数は7月10日からの4週間に14%下落。ブルームバーグ・マグニフィセント・セブン・プライス・リターン・インデックスは1-3月、4-6月ともに17%上昇していた。

原題:Soros, Druckenmiller Pared Megacap Holdings Ahead of Summer Rout(抜粋)

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