BMW新型「M5」に触り放題! 旧オリンピック選手村は今や億ションに…現地在住レポーターがミュンヘン散歩で気がついたこと【みどり独乙通信】

AI要約

欧州のバカンスシーズンに突入し、モータースポーツ取材も一段落した池ノ内みどりさんが、ミュンヘンの自宅そばにある旧オリンピック選手村とBMW本社を訪れる。

バカンスシーズンにミュンヘンで静かな日々を過ごす中、BMW本社の最寄りに住む池ノ内さんは日常に溶け込んでいる。

50年以上経ったオリンピック選手村の団地やBMW本社周辺の不動産市況に驚きつつ、東京オリンピックの選手村跡の将来価値に思いをはせる。

BMW新型「M5」に触り放題! 旧オリンピック選手村は今や億ションに…現地在住レポーターがミュンヘン散歩で気がついたこと【みどり独乙通信】

モータースポーツを中心に欧州で取材を行う池ノ内みどりさんですが、欧州のバカンスシーズン突入にともなって取材も一段落。ということで、今回はドイツ・ミュンヘンの自宅そばにある旧オリンピック選手村と、BMW本社を紹介します。本社ショールームにはさっそく新型「M5」が飾られていました。ところが! 超高額のピカピカの新型車がとんでもない姿に……?

ヨーロッパはすでにバカンスシーズンに突入しました。この時期になるとADAC(ドイツ自動車連盟)が毎年のようにどこが渋滞しやすいかSNSやウェブサイトを通して教えてくれますが、渋滞しようがしまいが、バカンスの目的地はみなさん似たり寄ったりなのですよね。さて、ニュルブルクリンク、ル・マン、スパ24時間レースが終わったちょうどこの時期はモータースポーツも少し夏休みに入り、私もミュンヘンの自宅で過ごす日が増えます。バカンスシーズンにはご近所さんが長期でお留守になりますので静かで快適です。

私が住む街ミュンヘンにはBMWの本社があり、街のシンボル的な存在でもあります。そんなBMWの本社から徒歩2~3分ほどの所に学生時代から住んでおり、最寄りの郵便局やスーパーマーケットへ行くのには毎日のように本社施設の前をママチャリや徒歩で通ります。最寄りの郵便局はBMW Weltのあるオリンピック公園内の旧選手村の団地の中にあり、徒歩で行く場合はBMW Weltの中を通っていく場合が多いのです。

1972年に開催されたミュンヘン・オリンピックのメイン会場がこのオリンピック公園で、そこに隣接する旧選手村は築50年以上経っている今も、マンモス団地的な感じで多国籍な方がお住まいです。雰囲気は1970年代とさほど変わっていないのではないかと思います。不動産大バブルが10年以上続くミュンヘンでは、この築50年以上の団地のお部屋も高額で取引されています。平均すると1Rアパートが約4500万円前後、2LDKなどのファミリー物件においては軽く1億円以上もするようで驚きです。晴海の東京オリンピック会場跡の選手村の物件は、50年以上経った後の資産価値はどれくらいあるのでしょうね。