独海運ハパックロイド、上期75%減益でも市場の強さ強調

AI要約

ドイツの海運会社ハパックロイドは上半期決算で純利益が75%減少したものの、通期の利益見通しを引き上げ、堅調な需要と良好な市場環境を強調。

ハパックロイドの最高経営責任者は旺盛な需要とスポット運賃の改善により、2024年上半期は良好な結果を達成できたと述べ、下半期も成長とサービスの向上に注力する意向。

同社は紅海での輸送能力拡大ニーズに対応するため、新たな船舶とコンテナを追加し、通年の利益見通しは不確実性が高い中、32─42億ユーロを見込む。

独海運ハパックロイド、上期75%減益でも市場の強さ強調

[フランクフルト 14日 ロイター] - ドイツの海運会社ハパックロイドが14日発表した上半期決算は純利益が75%減少した。ただ、同社は先月、通期の利益見通しを引き上げており、堅調な需要など良好な市場環境を強調した。

ロルフ・ハッベン・ヤンセン最高経営責任者(CEO)は「前年の非常に好調な業績には及ばなかったものの、旺盛な需要とスポット運賃の改善により、2024年上半期は良い結果を達成できた」と評価。

「下半期は継続的な成長と質の高いサービスにさらに注力していく」と語った。

上期純利益は7億3200万ユーロ(8億0447万ドル)。前年同期は29億ユーロだった。

利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)は48%減の18億ユーロ、利払い・税引き前利益(EBIT)は68%減の8億1300万ユーロとなった。

同社は紅海での治安情勢を受けた輸送能力拡大ニーズに応えるため、今年に入り新たな船舶とコンテナを追加した。

通年のEBITDAは32億─42億ユーロ、EBITは12億─22億ユーロを見込む。

同社は非常に不安定な運賃と大きな地政学的課題を背景に、見通しは不確実性が高いと指摘した。