“ポジティブな感情になるスイッチ”押すのは自分 ハイパフォーマンスを出す人のメンタル向上術

AI要約

長期的に、心身の幸せと目に見える成功の両方を達成し続ける「ハイパフォーマー」は、ベストプレーを続けるためにメンタル面の管理にも気を配っています。

ハイパフォーマーコーチであるブレンドン・バーチャード氏の著書『世界3万人のハイパフォーマー分析でわかった 成功し続ける人の6つの習慣』から一部を抜粋・再編集し、ポジティブな感情の保ち方について考えます。

ポジティブな感情になるきっかけづくりについて、具体的なエピソードを交えながら説明がされています。

“ポジティブな感情になるスイッチ”押すのは自分 ハイパフォーマンスを出す人のメンタル向上術

長期的に、心身の幸せと目に見える成功の両方を達成し続ける「ハイパフォーマー」は、ベストプレーを続けるためにメンタル面の管理にも気を配っています。そこでハイパフォーマーコーチであるブレンドン・バーチャード氏の著書『世界3万人のハイパフォーマー分析でわかった 成功し続ける人の6つの習慣』から一部を抜粋・再編集し、ポジティブな感情の保ち方について考えます。

■ポジティブな感情になるきっかけづくり

 私が面接したハイパフォーマーは皆、自分で自分の思考をコントロールし、ポジティブな精神状態に導いていると、口々に語っていた。彼らは、喜びが舞い降りてくるのを待つのではなく、自らつくり出しているのだ。

 私は19歳のとき、交通事故にあった。そこで脳の損傷からの回復過程において、人とのかかわりをポジティブな感情と体験にするよう、自分にリマインドする「メンタルトリガー」をつくることにした。

 具体的には、次のようなトリガーを設定した。

 1 「通知」トリガー

 「喜びをつくり出す」という私のモットーを携帯のアラームのラベルとして登録し、アラームが1日3回鳴るように設定した。

 会議中でも、電話中でも、メール作成中でも、携帯のアラームが鳴ると、「喜びをつくり出す!」という文字が表示される。

 誰でも、携帯が振動すれば必ず見るはずだ。おかげで、事故からの回復途上、流されるように物事をこなしていたときも、日中携帯が鳴って、今ここに喜びをつくり出すようリマインドしてくれた。

 このリマインダーは、もう何年にもわたって、日常生活でポジティブな気持ちをつくり出すよう、私の顕在意識と潜在意識の両方に働きかけてくれている。

 2 「入口」トリガー

 私は、部屋の戸口などをくぐるたびに、自分自身に「この部屋にはいいことがある。私は、幸せな、貢献したくて仕方がない男としてここに入っていく」と言い聞かせている。