ひろゆき「お金持ちになっても、幸福度は大して変わらない」が…数少ない「お金の幸せな使い道」

AI要約

ひろゆき氏は、お金が幸福度にほとんど影響を与えないと主張している。

お金を使って得られるものには限界があり、幸福度に影響するのは実感と経験の違いだと述べている。

海外旅行など価格のついていない経験が幸福をもたらす一方で、高額なビジネスクラスなどの追加費用は割に合わないと指摘している。

ひろゆき「お金持ちになっても、幸福度は大して変わらない」が…数少ない「お金の幸せな使い道」

「お金がもっとあったら幸せになれるのに」。私たちはつい、そう思いがちだ。しかし、新刊『気にしない生き方』を発表したひろゆき氏は、「お金持ちになっても幸福度は変わらない」「生活レベルを上げても幸せは得られない」と断言する。その納得の理由とは? そして、本当に幸せになれるお金の使い方とは……?

日本人は、メンタルの状態を左右する一大要因として、「人間関係」のほかに「お金」についてもそうだと考える人が多いみたいです。

でも、「幸せ」を感じるか否かに関して、「お金」ってほとんど関係ない、と僕は思うのですよ。

僕自身はたまたま運がよくて、けっこうたくさんお金を手にすることができました。なので、自分が欲しいモノはだいたい買おうと思えば買えますが、必要がないのであんまりまとまった額のお金を使うことはありません。

お金があったらいろいろとできることは増えます。たとえば、自動車なんかがそうですよね。「1000万円のレクサスです」と言われたら興奮するかもしれませんが、1回試乗してみれば「まあ、だいたいこんな感じだ」ということはわかります。

800万円の車でも1000万円の車でも、そんなに大きく違うわけではありません。こういうのって、お金持ちの人はたいてい実感しているんですけど、「車って、800万円でも、1000万円でも、ぶっちゃけ大した違いなくね?」とか言うとすごく叩かれるので、あまりこういうことを言う人はいないですね。

でも、実際のところ、車以外もだいたいそうなんです。つまり、お金をたくさん使うことで得られるものには限界値があるのですよ。

僕はお金を持っていなかった時から、「お金持ちになっても、幸福度は大して変わらないだろうな」と想像していました。自分がお金を持っていないと説得力がないので、そんなことは言いませんでしたけどね。お金のないヤツがひがんでいる、と思われるだけですし。

世の中には、価格のついているモノとついていないモノがありますが、お金を使ってできるのは「価格のついているモノ」を買うことだけ。「価格がついていないモノ」はどうやっても、買うことができません。

幸福度に影響するのは、お金の多寡ではなくて、お金でできることとできないことを、実感としてわかっているかどうかなんじゃないかと思います。実際いろいろ試してはみましたが、お金で買えるモノによって本当の意味で幸福になることは、意外なほど少ないですよ。

僕がお金を自由に使えてよかったと感じたのは、海外旅行くらいですかね。

東京から大阪に行くにはだいたい往復で2、3万円のコストがかかるんですけど、ちょっと足して5万円出せばベトナムなど東南アジアに行くこともできます。ネットなどで仕入れた東南アジアの情報と、実際に行ってみて「あ、人間ってこんなに違うんだ」と受ける印象はやっぱり大きく違う。

大阪も日本の中ではかなり特殊で面白い場所ですが、日本と東南アジアの違いは東京と大阪の違いどころではないですし。お金に余裕があれば、ちょっと上乗せして、これまでにない経験ができるのはメリットですね。

だけど僕は、海外旅行に行く時でもビジネスクラスに乗ったりはしません。ビジネスクラスとエコノミーの違いなんて、せいぜいシートがちょっと広いくらいのものですから。

あなたがすごく太っているならビジネスクラスに余計なお金を払っても割に合うかもしれませんが、ベトナムに行くにしても飛行機に乗っているのは、せいぜい5、6時間くらいでしょう。

ビジネスクラスはエコノミークラスより十数万円は高くなりますが、逆の発想をすると、エコノミークラスで行くなら5、6時間狭いシートに座っているだけで十数万円もらえるということでもあるわけです。

海外旅行で今までになかった経験をするのは「価格のついていないモノ」ですが、「価格のついている」ビジネスクラスで得られる経験なんて、ぜんぜん大したことじゃないですよ。