〔米株式〕ダウ3日ぶり反落、140ドル安=米物価統計控え様子見(12日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式相場は、CPI発表を控えて様子見姿勢が強まり、3日ぶりに反落。

インフレ指標が低下しており、FRBの利下げ観測が広がっているが、警戒感も広がる。

米景気の先行き懸念やリスク回避売りが相場を圧迫する中、ダウは軟調推移。

 【ニューヨーク時事】週明け12日のニューヨーク株式相場は、7月の米消費者物価指数(CPI)発表を週内に控えて様子見姿勢が強まる中、3営業日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比140.53ドル安の3万9357.01ドルで終了。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は35.31ポイント高の1万6780.61で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比2959万株減の8億2061万株。

 これまでCPIなどのインフレ指標は低下基調をたどっており、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月にも利下げに踏み切るとの観測が広がっている。7月のCPIも伸び率が鈍るとの見方が強い半面、エネルギー価格の高止まりが続き、「インフレが簡単に収まらない」(日系証券)との警戒感もくすぶる。

 この日のダウは、リスク回避を目的とした持ち高調整の売りが先行した。

 低調な7月の雇用統計をきっかけとした米景気の先行き懸念も相場の重荷となったままだ。ダウは序盤に一時プラス圏に浮上したが、その後軟調に推移した。

 ダウ構成銘柄は、ボーイングが2.3%安、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が2.2%安、ゴールドマン・サックスが1.0%安。これまで軟調だったアップルは0.7%高、マクドナルドは0.6%高、週内に決算を発表するウォルマートは1.1%高だった。