南アルプスの麓に「スーパーカブ」大集結なぜ!?「聖地巡礼」で判明 ライダー“あるある”の場面も

AI要約

2024年8月4日、山梨県北杜市で開催された『スーパーカブ』のイベントについて。

小説から始まった『スーパーカブ』の作品概要。

孤独な日常をカブを通じて冒険へと導かれる物語。

南アルプスの麓に「スーパーカブ」大集結なぜ!?「聖地巡礼」で判明 ライダー“あるある”の場面も

 2024年8月4日(日)、山梨県北杜市武川町にある「甲斐駒センターせせらぎ」で、小説を中心にした角川のメディアミックス作品『スーパーカブ』のイベントが開催され、多くの人が集まりました。

 

「礼子生誕祭2024」と銘打ったこのイベントは、物語に登場するヒロインのひとり「礼子」の誕生日(8月2日)をファンとともにお祝いするというもので、2022年から毎年開催されています。ちなみに6月6日の「小熊」、1月8日の「椎」と、他ふたりの生誕祭も過去開催されています。主催は2021年のアニメ公開をきっかけに、北杜市の町おこしや、地域とファンとの交流を目的に設立された「北杜アニメツーリズム協議会」です。

 それでは、多くの人を惹きつけて止まない『スーパーカブ』とはどのような作品なのでしょうか。

 同作の始まりは、小説投稿サイト「カクヨム」になります。トネ・コーケンさんが執筆する小説『スーパーカブ』として、2016年3月に第1話が世に送り出されると、「女の子×原付による青春物語」という斬新なテーマが大きな反響を呼び、2017年5月には角川スニーカー文庫第1巻が早くも出版されました。

 その後、同年12月からはウェブコミックサイト「コミックNewtype」において漫画家の蟹丹さん作画によるコミック版も連載を開始。そして、2021年4月にはスタジオKAI制作のアニメも放映されたことで、人気は確固たるものへと深化し、知名度も圧倒的に高まったのです。

 さらに2022年4月から2024年1月まで「コミックNewtype」で、さいとー栄さんによるスピンオフ作品『スーパーカブRei』が連載され、こちらは単行本2巻が刊行されました。

 物語は、両親も友達も持たず、孤独で単調な日々を過ごす女子高生小熊が主人公です。彼女は、ひょんなことから中古のスーパーカブを手に入れたことで生活が一変。カブを通じて同じ高校に通う礼子や椎と友達になった小熊は、暮らしの中のちょっとしたことが小さな冒険になり、退屈な日常がグラデーションのように色づいて行くというものです。